両手が塞がっていてもドアの開閉がスムーズに行える利便性の高さや、狭い駐車場でも限られたスペースで乗り降りがラクに行える点など子育て世代を中心に広く人気を集めるスライドドア搭載コンパクトカー。
魅力の秘密や最新人気ランキング、更には購入前に知っておくべき注意点についてもプロが解説します。
スライドドア搭載のコンパクトカーの魅力
- 乗降性が高く狭い駐車スペースでも安心
- 小回りが利き、運転しやすい
- 維持費が安く家計にやさしい
スライドドアのコンパクトカーとは、主にコンパクトサイズのトールワゴンのことを指しています。
軽自動車よりも少し大きいくらいのサイズ感で、ミニバンほど大きくないことから、税金・ガソリン代などの維持費も安く運転もしやすいと人気を集めています。
家族が増えて軽自動車では少し窮屈に感じるけれど、大きな車は持て余してしまう。といったユーザーのニーズに応えたクルマです。
乗降性が高く狭い駐車スペースでも安心
スライドドアだと限られたスペースでもドアの開閉が行えるので、狭い駐車場や壁沿いに駐車した際もドアをぶつけてしまう心配が要りません。
低床設計なので足腰の悪いご年配の方や小さなお子さんでも身体に負担なく乗り降りしやすいのもポイントでしょう。
小回りが利き、運転がしやすい
コンパクトである分車両感覚がつかみやすいので、これまで軽自動車しか運転してこなかったという方にもおすすめです。
大きすぎず、小さすぎずの丁度良いサイズ感がコンパクトカーと呼ばれる車たちの最大の魅力。
細い道の多い日本に合ったボディタイプと言えるでしょう。
維持費が安く、家計にやさしい
自動車の排気量によって税額の異なる「自動車税」と、車両重量によって税額の異なる「自動車重量税」。
このどちらも軽自動車であれば一律ですが、普通車となると車種それぞれに異なってくるため購入前にいくら支払うことになるのかリサーチしておくのも大切です。
大体のコンパクトカーは排気量が1,000~1,500㏄、車両重量も1,000㎏前後の車種が多いためミニバンやSUV等と比較しても維持費が安くつくことが分かります。これもコンパクトカーが支持されている理由でしょう。
スライドドア付き軽自動車との違い
コンパクトカーとは異なり、軽自動車にはサイズや排気量など数値が定められており、これをオーバーしてしまうと「軽自動車」ではなくなってしまいます。
軽自動車 | コンパクトカー | |
サイズ | 全長3,400㎜以下 | 全長4,200㎜程度 |
排気量 | 660㏄以下 | 1,000~1,500㏄ |
定員 | 4人 | 5人 |
軽自動車では少し窮屈だけれど、大きな車は必要ない。といった方に最適な丁度良いサイズで多くのユーザーから支持されているコンパクトカー。
車の大きさ以外にも、車両価格や税金など軽自動車の方が安くつくように金銭面でも多少の違いが出てきます。
【2024年版】スライドドアのコンパクトカーの人気ランキング
車種名 | 販売台数 |
ルーミー | 65,525台 |
ソリオ(ソリオバンディット) | 17.484台 |
出典:日本自動車販売協会連合会
日本自動車販売協会連合会による2022年1月から6月までの登録車ランキングを見ると、ルーミーの人気が高いことがわかります。
また、ソリオ(ソリオバンディット)もスライドドア搭載コンパクトカーの人気を二分させる売れ筋車であることがわかりますね。
第1位/トヨタ:ルーミー
コンパクトで運転のしやすさはピカイチ。
スタイリッシュな外観デザインと黒を基調としたカッコいい内装が特徴です。
基本スペック | |
全長/全幅/全高 ㎜ | 3,700(3,705)/1,670/1,735 |
室内寸法 ㎜ | 2,180/1,480/1,355 |
最低地上高 | 130㎜ |
車両重量 | 1.080㎏~ |
燃費性能(WLTCモード) | 16.8km/L~ |
メーカー希望小売価格 | 1,566,500円~ |
軽自動車では物足りないけれど、大きな車は必要ないといった方に最適なサイズをしたルーミー。
よく比較されるスズキ ソリオよりもコンパクトで排気量も少なく税金面でもお得ですよ。
少ない排気量による力不足をカバーしてくれるターボエンジン搭載グレードもある為、長距離移動の多い走行性能重視の方にもおすすめ出来る自動車のひとつです。
全車電動式スライドドアを搭載
カスタムG-T | 両側 |
カスタムG | 両側 |
G-T | 両側 |
G | 両側 |
X | 片側 |
スライドドアを希望されている方の多くは電動式でお考えの方が多いかと思われますが、電動式はメーカーオプションであったりハイグレードでないと片側にしか搭載されていない車種が多い中ルーミーは5種類中4種類が標準で両側電動式という魅力を持っています。
エントリーグレードのXのみ片側電動式となる為注意しておきましょう。
第2位/スズキ:ソリオ
コンパクトカーでありながら室内空間の広さにもゆとりがあり、乗り心地の良さが特徴です。
基本スペック | |
全長/全幅/全高 ㎜ | 3,790/1,645/1,745 |
室内寸法 ㎜ | 2,500/1,420/1,365 |
最低地上高 | 140㎜ |
車両重量 | 960㎏~ |
燃費性能(WLTCモード) | 17.8km/L~ |
メーカー希望小売価格 | 1,647,800円~ |
ファミリーカーとして迎えやすい、パパさんにもママさんにも好まれる中性的なデザインが特徴です。
グレードにより、ハイブリッドシステムを導入した低燃費なグレードと、ハイブリッドシステム非搭載で車両価格を抑えたグレードがあり、予算や希望条件によって選べる幅が広いことも魅力的ですよね。
コンパクトカーでありながら、室内空間は広々としているので長距離の運転もストレスを感じにくく、お出かけがより楽しくなるでしょう。
両側電動式スライドドアはハイグレードのみ
HYBRID SZ | 両側 |
HYBRID MZ | 両側 |
HYBRID MX | 片側 |
G | 非搭載※ |
※メーカーオプションで片側
両側電動式でお考えの方はHYBRID MZに選択肢が絞られてしまう為、価格も200万円越えになってきます。
もちろんグレードが上がりパワースライドドア以外にも安全機能やエクステリアの装飾もより豪華になっていますがエントリーグレードと比較すると50万円もの差があるのでよく考えたいところですね。
第3位/スズキ:ソリオバンディット
ソリオをベースに、よりラグジュアリー感を高く造られたソリオバンディット。
価格は上がりますが、機能性など品質にこだわって造られているのが特徴です。
基本スペック | |
全長/全幅/全高 ㎜ | 3,790/1,645/1,745 |
室内寸法 ㎜ | 2,500/1,420/1,365 |
最低地上高 | 140㎜ |
車両重量 | 1,000㎏~ |
燃費性能(WLTCモード) | 18.4km/L~ |
メーカー希望小売価格 | 2,125,200円~ |
落ち着いた上品な印象を受けるソリオバンディットは二段構えになったヘッドライトとポジションライトが特徴的なカッコいいデザイン。
グレードは1種類しかなく、新車で購入すると200万円オーバーの“コンパクトカー”の類では少し価格は高めに設定されていますが、ハイブリッドシステムを搭載していることから低燃費かつ静粛性にも優れている点も魅力的です。
両側電動式スライドドアは全モデル標準
HYBRID SV | 両側 |
HYBRID MV | 両側 |
ソリオバンディットのスライドドア部分は全モデルが電動仕様になっています。
予約ロック機能や挟み込み防止機構が備わるワンアクションパワースライドドアが、標準装備されています。
スライドドア搭載コンパクトカーの選び方のポイント
上記でもお伝えしてきたように、ひとつの車種の中でも電動式なのか手動式なのか。電動式は両側なのが片側だけなのか。
グレードによって異なるパターンが多く、中にはメーカーオプションにも非対応のものもある為、予算と相談しながら車種だけでなくグレード選びも慎重に行うことがポイントですよ。
スライドドアのデメリットと注意点
魅力の詰まったスライドドアですが、意外と知らない「落とし穴」があるのも事実。
買った後の後悔にならない為にも、事前にきちんと把握しておきましょう。
- スライドドアは重たい
- 修理費用が高くつく
- 燃費が良くない
- 車両価格が高い
スライドドアは重たい
スライド式でないドアを「ヒンジドア」と言いますが、このヒンジドアと比べるとスライドドアは重量が重たくなります。
電動式であれば大きな問題ではありませんが、手動式の場合はドアの開閉に力が必要となり、ご年配の方や小さなお子さん等力の弱い方にとっては重たいドアを動かすのに苦労するかもしれません。
修理費用が高くつく
スライドドア内部のワイヤーが劣化などが原因で切れてしまい、ト修理が必要となった場合修理費用が高くついてしまう点もデメリットのひとつ。
これが電動式であると車種によってはモーターごと交換しなければいけないケースもあり更に高くついてしまうことになります。
燃費が良くない
車両重量が重く、車高の高さもあり受ける空気抵抗も他のボディタイプの車両に比べると大きくなってしまう事から燃費性能の分野はあまり得意としません。
スライドドア搭載のソリオと、スライドドアでないヤリス(ハッチバックタイプ)の燃費を比較しても燃費の差は一目瞭然です。
スズキ ソリオ(HYBRID MZ) | トヨタ ヤリス(HYBRID Z) |
WLTCモード19.6km/L | WLTCモード35.4km/L |
車両価格が高い
利便性が良く人気のスライドドアですが、ヒンジドアの車種に比べるとスライドドア搭載車種はおおよそ20万円ほど相場が上がります。
手動式が電動式によっても価格帯は異なってきますが、スライドドアを条件にお車をお探しの場合にはあらかじめ予算にも余裕をもっておきたいですね。
軽自動車もアリ?スライドドア搭載のおすすめ軽自動車
「軽自動車でもいいかも」とお考えの方に是非おすすめしたいスライドドア搭載のおすすめ軽自動車3車種をご紹介。
スズキ:スペーシア
ポップなデザインで若い女性からも人気の高いスズキ スペーシア。
全グレードマイルドハイブリッドシステム搭載で低燃費なのが特徴。
基本スペック | |
全長/全幅/全高 ㎜ | 3,395/1,475/1,785 |
室内寸法 ㎜ | 2,155/1,345/1,410 |
最低地上高 | 150㎜ |
車両重量 | 870㎏~ |
燃費性能(WLTCモード) | 20.2km/L~ |
メーカー希望小売価格 | 1,530,100円~ |
若い女性から、子育て世代のママさんまで広く人気の高いスペーシア。
その人気の秘訣は可愛らしさの感じられる外観デザインや豊富なボディカラー。
視界が広く確保されているので、運転のしやすい点もポイントです。
全車ハイブリッドシステムを搭載しているので、スライドドア装備による燃費の悪さを感じさせない優れた燃費性能を誇ります。
スライドドアはグレードにより非電動式
HYBRID X | 両側 |
HYBRID G | 非搭載 |
スペーシアのグレードは現行モデルで2種類となっていますが、HYBRID Xは標準で両側電動スライドドアとなっています。
一方でHYBRID Gでは非電動式となっている為、電動スライドドアを希望されている場合はグレードの選択肢はHYBRID X一択となります。
▽旧型スペーシアについての関連動画▽
ホンダ:N-BOX
温かみのあるカジュアルなデザインで幅広い世代から人気のあるN-BOX。
軽自動車とは思えないような爽快な走りが特徴です。
基本スペック | |
全長/全幅/全高 ㎜ | 3,395/1,475/1,790(4WD:1,815) |
室内寸法 ㎜ | 2,240/1,350/1,400 |
最低地上高 | 145㎜ |
車両重量 | 890㎏~ |
燃費性能(WLTCモード) | 21.6km/L~ |
メーカー希望小売価格 | 1,648,900円~ |
外装はメッキ加飾が施された品質の高さが感じられるデザインで、大人世代の方にも人気の高い軽自動車です。
安全運転支援システム「HondaSENSING」を全タイプに標準装備していて、運転技術に自信のない方でも安心して車に乗れる1台と言えるでしょう。
安全運転をサポートしてくれる頼りになる存在ですね。
助手席側は大半が電動式スライドドア
N-BOX | 片側※ |
N-BOXファッションスタイル | 片側※ |
※メーカーオプションで両側
現行モデルのN-BOXは福祉車両を除くとグレードは2種類に分類され、両者助手席側は標準で電動式スライドドアになっています。
両側電動スライドを希望する人は、メーカーオプションで追加しないといけません。
▽N-BOXについての関連動画▽
ダイハツ:タント
ファミリー層にターゲットを絞って造られたタント。
タントならではの特徴はセンターピラーレスのミラクルオープンドア。
基本スペック | |
全長/全幅/全高 ㎜ | 3,395/1,475/1,755(4WD:1,775) |
室内寸法 ㎜ | 2,060/1,350/1,370 |
最低地上高 | 150(4WD:165)㎜ |
車両重量 | 880㎏~ |
燃費性能(WLTCモード) | 22.3km/L~ |
メーカー希望小売価格 | 1,353,000円~ |
シンプルで親しみやすいデザインのタント。タントならではの助手席側のセンターピラーを取り払い開口幅1,490㎜も開くミラクルオープンドアや、運転席は540㎜ものスライド幅のあるロングスライドシートで利便性に優れていることが特徴です。
小さなお子さんのいるご家族を中心に絶大な人気がありますが、その使い勝手のよさから大人世代の方やセカンドカーとしても支持されている軽自動車です。
両側電動式はメーカーオプション必須
L | 非搭載 |
X | 片側※ |
X ターボ | 片側※ |
※メーカーオプションで両側
現行モデルのタントには標準装備で両側電動式のグレードはありません。
その為両側電動式を条件にお探しの場合は、新車で購入しメーカーオプションを選択するか、メーカーオプションを搭載したXターボ・Xのグレードを探し出さなくてはいけないことになります。
Lは非搭載となっている為、お子さんのいるご家庭にはX(Xターボ)がおすすめです。
▽旧型タントの関連動画▽
未使用車(新古車)のスライドドアのコンパクトカーを手に入れるなら
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