新車と中古車はどっちを購入するのがお得なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較します。
コスパの良い車選びでどちらを選ぶべきか迷っている方はぜひ参考にしてください。
新車と中古車の違い
私たちが購入する自動車は「新車」か「中古車」の2パターン。
それぞれの違いを解説します。
新車とは
新車とは、契約・注文を行ってから製造が行われます。
言わば「オーダーメイド」の車です。
新車登録が行われ、初めてナンバープレートが付きます。
乗用車(普通+小型)の新車登録台数は、2022年度で2,223,303台と、前年比を下回る台数となりました。
しかし、年度途中経過となりますが、2023年10月末時点で年間販売台数の前年比は120%超。
自動車を購入するユーザーが減ったと言えど、2023年度は回復傾向が見込まれています。
新車の価格帯は100万円代から1,000万円を超える高級車まで幅広く設定され、中古車よりも基本的に高い価格で販売されています。
新車の諸費用は、車体価格の1割から2割程度必要となることが一般的です。
諸費用に含まれる税金は、車種によって区別されます。
また、新車のため消耗品の劣化等、使用歴はゼロです。
ベストな状態で乗り始められることが特徴です。
参考資料:日本自動車販売協会連合会/乗用車合計
中古車とは
中古車とは、誰かの手に渡ったことがある車を指します。
中古車の場合、まだピカピカの車から使用感がある年期の入った車まで、状態は車それぞれに違いがあります。
しっかり見極める必要があるのもこの中古車の特徴です。
登録車の中古車登録台数は、2022年度で3,495,305台と新車登録台数を大きく上回っていることがわかります。
中古車も新車と同様、2023年10月末時点の集計で前年比は100%を超えています。
中古車の価格は基本的には新車より安い設定となりますが、希少価値のあるモデルであればごく稀に新車よりも高値で取引されるケースもあります。
また、中古車は支払総額を提示するルールが新たに定められました。
諸費用が含まれた総額表示で、中古車であっても安心して購入できるポイントとなりますね。
新車か中古車を買うならどっちがお得?
ここからは新車と中古車、それぞれの特徴をご紹介します。
どっちがいいかは、どの点を重視したいかで変わってきます。
自分には「新車」「中古車」どっちがあっているのか、参考にしてみてください。
リセールバリューは新車がお得
今後乗り換えることも頭に入れて車を購入する場合、買い取ってもらうときの査定金額は重要です。
車を手放す時の価値を「リセールバリュー」と言います。
車の購入条件を「リセールバリューが高い車」と決めている人は、新車を検討しましょう。
新車は購入時、中古車よりも高い費用となってしまいますが、手放す時にはその分高値で取引きしてもらえます。
また、車種によっては購入したときよりも高値がつくこともあります。
例えば、トヨタのランドクルーザー200やスズキのジムニーシエラ。
3年落ちの残価率は100%を超えることがあり、5年落ちであったとしてもジムニーシエラは購入時より高値で取引されることがあります。
このように、手放す時のことも考えて車を購入する場合は、新車の購入がおすすめです。
コスパ重視なら中古車がおすすめ!
価格を重視する場合、中古車を検討しましょう。
中古車の価格を下回る新車は、ほとんどありません。
しかし、価格ばかりに目を取られ、車の状態を把握せず購入してしまってはいけません。
安ければ数十万円から購入できる中古車もありますが、価格だけを見て購入することは避けましょう。
安い車には安い理由が必ずあります。
どのような理由であれ、車の詳細を把握することが重要です。
納得したうえで、車の購入手続きへと進みましょう。
中古車のメリット
中古車は使用感があり、あまり印象良く思っていない人もいるのではないでしょうか。
しかし、中古車にも中古車ならではのメリットがあります。
ここでは3つの中古車のメリットをご紹介します。
中古車のメリット
価格が安い
中古車最大のメリットと言える「車体の安さ」。
予算が限られている人であっても、数多くの中古車の中から選ぶことができます。
新車と比べるとうんと費用を抑えて購入できる中古車。
車体価格だけを比較し、お手頃な価格でご購入いただける点では使用歴のある中古車がお得に購入できると言えます。
車の選択肢が豊富
中古車は選択肢が豊富と言われている理由は3つ。
・低予算でハイグレードを購入できる
・新車では購入できないモデルを選べる
・中古登録車の流通台数は約350万台(2022年度)
新車であればカタログ上からしか選ぶことはできません。
しかし、中古車の場合メーカー問わず、既に生産終了となっているモデルやモデルチェンジ前の車など、新車で購入できないモデルを選ぶことができます。
また、新車では予算オーバーしてしまうハイグレードモデルであったとしても、中古車では手が届く可能性も十分あります。
中古車の流通台数は約350万台と、新車の年間登録台数約250万台を大きく上回っています。(2022年度)
数多くの中古車の中から自分に合った車を選べる点は、新車では感じることは無いでしょう。
参考資料:日本自動車販売協会連合会
納車までの期間が短い
中古車は、新車のようにイチからつくられる車ではありません。
ある在庫の中から中古車を購入するので、数週間で納車されることが一般的です。
新車であれば、数か月から長ければ年単位で納車を待つこともあります。
「●月までに車が必要」等、期限が迫っている場合は中古車を検討することも納車を早める一つの手です。
新車のメリット
新車は自分のためだけにつくられた車であり、中古車のような使用感はゼロです。
新車のメリットは「新品」だけではありません。
その他にもメリットとして挙げられる、3つの項目をご紹介しましょう。
新車のメリット
エコカー減税がある
定められた燃費基準の達成率により、エコカー減税対象車がどうかを判断します。
令和12年度の燃費基準達成率を基に軽減率が適応されます。(一部車両を除く)
この「エコカー減税対象車」に該当すると、自動車重量税の特例措置を受けることができます。
対象期間は令和5年5月1日から令和8年4月30日迄ですが、段階を踏んで軽減率が減少されています。
エコカー減税の条件は以下の通りです。(令和5年5月1日から令和5年12月31日に新規登録した場合)
免税 |
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・電気自動車 |
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・燃料電池自動車 |
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・天然ガス自動車 |
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・プラグインハイブリッド自動車 |
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・クリーンディーゼル車(ハイブリッド車含) |
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令和12年度燃費基準 |
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ガソリン車・LPG車 |
120%:免税 |
90%:免税 |
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75%:50%軽減 |
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60%:25%軽減 |
基本的には、新規検査時に減税処置を受けた車は、初回継続検査(初回車検)または中古車新規登録時にはエコカー減税対象外となります。
しかし、身近な車で言うと電気自動車やプラグインハイブリッド車等、新規登録時に自動車重量税が免税(0円)の車は初回継続検査時にも免税対象となります。
初回車検をまだ受けていない、比較的新しい中古車であればにエコカー対象となるモデルも中にはあるかもしれませんが、エコカー減税の恩恵を受けられると言えるのはやはり新車のようです。
参考資料:国土交通省/エコカー減税の概要
色やオプションが選べる
中古車にはラインナップが豊富にあるということを先述しましたが、ある在庫の中から選ぶことしかできません。
その面新車は、カタログ通りの自分の思うようなモデルを購入することができます。
パールやブラックと言った人気色以外にも、パステルカラーや2トーンの人と被らないオリジナルなカラー等。
中古車市場に出回りにくいカラーも、新車では問題ありません。
また、生産時に車に取り付けるメーカーオプションを選べることも新車のメリットです。
内装カラーやサンルーフなど、中古車では自分好みに設定することはできないので、メーカーオプションを付けたい人は新車を検討することがおすすめです。
保証期間が長い
「車の保証」が各メーカーによって設定されています。
一般的に「メーカー保証」と呼ばれるものです。
メーカー保証期間内で対象項目であれば、消耗品以外の部品を無償で修理・交換してくれます。
新車の保証は、対象期間が長いことが特徴です。
一般的には、新規登録から3年または走行距離60,000kmまでという条件があります。
また、特別保証と言われるエンジン部分や走行に携わる部品が対象となる期間は、5年または100,000kmと設定されていることが多いです。
中古車にも販売店独自に設けている保証がありますが、新車はすべて純正品で対応してくれるため安心材料となります。
新車と中古車にはそれぞれデメリットもある
新車・中古車は、それぞれメリットばかりではありません。
中にはデメリットとなることもあります。
それぞれのデメリットを一覧にしました。
新車のデメリット |
・車体価格の高さ |
・納期が長い |
自動車を購入する人は「新車の値段は高い」と理解されていますね。
新車だから仕方がないと、割り切っている人も多いのではないでしょうか。
価格重視で車探しをする場合は、中古車を検討することがおすすめです。
また、新車は自分のためだけに一からつくられる車であるが故、中古車と比べると納期は長くなります。
半導体不足が軽減されていると一部では言われていますが、車種によっては1年近く待つモデルもあります。
中古車のデメリット |
・メーカーオプションの選択は不可 |
・在庫が無ければ購入できない |
・車によって状態はバラバラ |
一方の中古車は、製造時に取り付けるオプションを注文することができない点がデメリットとして挙げられます。
メーカーオプションと言われるオプションは、新車のみに対応しており、装備品のこだわりが強い人に中古車は向いていません。
また、中古車はある在庫の中からしか選ぶことができません。
中古車市場にあまり出回っていないモデルを購入したい場合、出会えない可能性もあるということを理解しておきましょう。
中古車は車によって状態がバラバラです。
新車のように統一している状態ではないため、キレイな車もあれば使用感たっぷりの車もあります。
ただ、中古車を見た目で判断することは避けましょう。
エンジン音から異音はしないか、実際に座った乗り心地など、把握しておくことが大切です。
お得な中古車を選ぶときのポイント3選
お得な中古車を選ぶためにも、抑えておくポイントは3つあります。
詳しく見て見ましょう。
1.燃費や状態の良い車を選ぶ
「状態の良い車」といっても、素人が見分けることは難しいはずです。
そこで、一つのポイントとなる点が「燃費」です。
新車カタログに記載している燃費は、燃費の良い環境や走行方法によって導き出された値です。
カタログ燃費は、あくまでも参考程度に考えておきましょう。
注目するところは「実燃費」。
車のメーター内に、その車の燃費が表示されています。
見方がわからない場合は、販売スタッフに聞いてみると良いでしょう。
実際に走った時の燃費を知ることで、カタログ燃費と比較することができます。
数値があまりにかけ離れている場合は、注意が必要です。
旧オーナーの車の扱い方によっても燃費数値が左右します。
また、メンテナンスを行っていないと、本来出る燃費数値も出なくなることを把握しておきましょう。
2.整備記録を確認する
中古車を購入する条件の一つに「点検整備記録簿」の有無を確認しましょう。
点検整備記録簿とは、今までのメンテナンス歴が記載されているブックです。
整備している中古車と整備していない中古車とでは、状態が大きく異なります。
新車登録から経過年数が経てば経つほどその差が開いていき、メンテナンスを行っていない車は本来あるべき力を発揮することができません。
比較的新しい中古車であっても同様です。
いくら経過年数が短いからと言っても、点検を怠っていれば燃費性能等に影響します。
中古車を購入する前には法定点検が行われているか、その他消耗品の交換や点検は行われているかは必ず把握しておきましょう。
3.リセールバリューが高い車を選ぶ
今後乗り換える可能性がある人は、リセールバリューを意識しておくことがポイントです。
リセールバリューとは、車を手放す時の価格、つまり買取価格と認識しておきましょう。
リセールバリューが高ければ、次の車の資金にすることができます。
リセールバリューの高い車の特徴は、人気モデル・人気カラーであることや、充実したオプションが装備している車です。
中古車を購入する前に数年後、どの程度の価値がある車なのか把握しておくと良いでしょう。
お得に自動車が手に入る登録済未使用車とは?
私たちが購入する自動車は「新車」か「中古車」だということは先述しましたが、中古車の中には「登録済未使用車」が含まれています。
使用感ある中古車が苦手な人や、新車では予算がオーバーしてしまう人など、登録済未使用車の特徴を知り、購入材料の一つにしてみましょう。
登録済未使用車のメリット
新品同様なのに低価格
登録済未使用車のセールスポイントのひとつに価格が挙げられます。
新品ではあるものの、既に登録が済まされている状態なので新車扱いでは無くお手頃な価格で購入する事が可能です。
また、登録済未使用車の使用感は、ほぼゼロの新車同様です。
これが未使用車の最大のメリットであると考えられますね。
早く納車できる!
登録済未使用車は、中古車同様、在庫として揃っている状態で販売しています。
そのため、新車に比べ納車までの日数が数日から数週間と短い点も魅力のひとつ。
早く手にしたい方にとっては大きなメリットなのではないでしょうか。
登録済未使用車のデメリット
メーカーオプションは不可
後からつける事の出来ないメーカーオプションは、希望しているモノがある場合そのオプションを装着した在庫を探し出さないといけません。
希望条件が多ければ多いほど、理想に近いお車を見つける事はることも。
しかし、車探し自体を楽しむ事が出来れば大きな問題ではないかもしれません。
自分好みの一台を作る事が出来る新車と比べ、こちらはデメリットであると考えられますね。
在庫が無いと購入できない
新車の場合は受注製造である為に欲しいグレード・ボディカラーのお車を入手する事は容易い事ですが、未使用車は在庫が無いと購入することは出来ません。
その為、こだわりのポイントが多い人には未使用車の選択肢は向いていない場合もあります。
「この車種の、グレードはこれでカラーはこれがいい…」と具体的に購入希望のお車が決まっている場合は、探す時間がかかってしまうかもしれません。
車の森でも随時入荷はしておりますが、人気の高い車種等は特に入荷直後に売れてしまう事も多く、早い者勝ちになってしまう点がデメリットと言えるでしょう。
新車か中古車どっちを買うべきか迷ったら車の森へご相談ください!
新車にはメリットだけでなく、「価格の高さ」や「納期の遅さ」等のデメリットが挙げられます。
反対に、中古車には中古車ならではのメリット「価格の安さ」や「納期の早さ」等があることをご紹介しました。
「新車」にこだわりを持たなければ、「中古車」にも自分に合うモデルがあるかもしれません。
コスパを優先するならば、比較的年式が新しい中古車を検討することがポイントです。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、購入の手続へと進みましょう。
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