自動車のタイプは数多く、中でもミニバンは日本の車市場で1.2の台数を争います。
スライドドアを装備するなど高い実用性でファミリー層にも人気があり、乗車定員が多く、ゆとりある室内空間が魅力的です。
この記事ではミニバンについて迫ります!
そもそもミニバンとはどういったタイプなのか、燃費性能が高い人気の車種をご紹介します。
ミニバンとは?
ミニバンとは、3列シートを持ち、家族や大人数での移動に適した車両のことです。
一般的に5〜8人乗りで、室内空間が広く、乗員全員が快適に過ごせるよう設計されています。
どのミニバンを選ぶかによって、燃費や取り回しのしやすさ、維持費が異なるため、選ぶ際はこれらのポイントを考慮する必要があります。
ミニバンとは?
ミニバンのサイズ
ミニバンには主に3つのサイズがあります。
それぞれの特徴を理解することで、自分に最適なミニバンを選びやすくなります。
Sクラス
画像:トヨタ/シエンタ
コンパクトミニバンとも呼ばれるSクラスは、コスパが良いと定評があります。
ミニバンの中では最小クラスになり、ボディサイズだけでなく排気量も小さくなります。
内装はそこまで広くないものの、シートをアレンジすることによりスペースを余すことなく活用できることが特徴です。
トヨタのシエンタやホンダのフリードが、Sクラスミニバンとなります。
Mクラス
画像:トヨタ/ヴォクシー
ミニバンの中でも1番ラインアップが多いMクラス。
Sクラスより価格は高くなりますが、車高の高さや全長が長くなり、3列目シートの乗り心地もUP。
もちろん荷室容量も大きくなり、車内での移動もラクに行えることが特徴です。
ファミリーカーとしての需要も高く、小さなお子様と同乗しても使い勝手の良いスタイルと言えるでしょう。
トヨタのヴォクシーやノア、日産からはセレナ、ホンダはステップワゴンと競合車両が揃います。
Lクラス
画像:ニッサン/エルグランド
ミニバンの上級モデルになるLクラスは、ほかのミニバンには無い快適な乗り心地、走行安定性が評価されています。
大人数で乗車しても重たい走りを感じさせない、パワフルな力を備えています。
ただ、維持費がほかのクラスより必要となり、コスパの良い車と言える車両ではありません。
車両価格も約360万円からと低価格とは言えませんね(><)
トヨタのアルファードとやヴェルファイア、日産のエルグランドがLクラスのミニバンとなります。
ミニバンの特徴
- 3列シート
- ステップが低いスライドドア
- モデルが多い
1.3列シート
乗車定員は6~8人と、大人数で乗車する人に向けたタイプになっています。
セダンやSUVで3列目シートは、ほとんどの車両で装備されていません。
また、荷物が多い時には座席を格納・収納できることもポイントです。
臨機応変にシートをアレンジできるのは、ミニバンならではだと言えるでしょう。
2.ステップが低いスライドドア
地上からの高さが低い低床設計になっているミニバンは、乗降時の負担も軽減されます。
お子様やおじいちゃんおばあちゃんでも、難なく乗り込むことができることが特徴です。
またドアを開けて乗降するとき、隣の車や壁に当ててしまわないかという不安もなくなります。
風であおられる心配もいりませんね。
3.モデルが多い
使い勝手だけでなく、デザイン性を重視する人も多いのではないでしょうか。
ミニバンには、Mクラスを筆頭にラインアップが豊富なモデルです。
男性に人気のあるスタイリッシュなデザインがら、モダンなデザインまで数多くの種類の中から選べることが特徴です。
メリット&デメリット
- 子供と同乗しても使い勝手が良い
- シートアレンジが豊富
- 取り回しが悪い
- 燃費重視はハイブリッドを
1.子供と同乗しても使い勝手が良い
小さなお子様がいる場合には、ミニバンがお勧め★
ロングスライドシートなど、乗車中にお子様がグズっても簡単に座席を移動することができます。
車内でのお着替えもスムーズにこなせます♪
2.シートアレンジが豊富
シートをアレンジすると荷物を多く積めるだけでなく、車中泊もできます♪
休息を取るときにもくつろげる室内は、嬉しいポイントですね。
ミニバンは、当然のようにシートアレンジが可能です。
簡単に力いらずでアレンジができるので、女性でも無理なくシートの収納ができます。
3.取り回しが悪い
ボディが大きくなってしまうため、大回りになってしまうことは事実。
ミニバンでも取り回しがきく車両をお探しの際は、Sクラスのミニバンをお勧めします。
4.燃費重視はハイブリッドを
ミニバンのガソリン車での燃費向上は、あまり期待が持てません。
車両価格は高くなりますが、一定の走行距離があり長く乗り続けるのであればハイブリッドを検討してみましょう。
ミニバンと比較される車種
これから紹介する2台は、コンパクトカー扱いになります。
SUZUKI:ソリオバンディット
ソリオバンディットは、コンパクトながらも広々とした室内空間が特徴です。
5人乗りで、シートアレンジが多彩なため、家族や荷物の多いシーンでも活躍します。
燃費性能も優れており、最新のハイブリッドシステムを搭載しているため、低燃費を実現しています。
さらに、スライドドアを採用しており、乗降のしやすさも抜群。安全性能も充実しており、最新の運転支援システム「スズキセーフティサポート」が搭載され、安心して運転できる点も魅力です。
グレード | HYBRID SV |
新車参考価格 | 2,317,700円 |
駆動方式 | 2WDのみ |
燃費消費率/WLTCモード | 22.3km/L |
市街地モード | 20.1km/L |
郊外モード | 22.9km/L |
高速道路モード | 27.1km/L |
TOYOTA:ルーミー
ルーミーは、コンパクトカーでありながら、広々とした室内空間が魅力の5人乗りモデルです。
特に後部座席の足元が広く、乗員全員が快適に過ごせる設計となっています。
燃費性能も高く、日常の街乗りから長距離ドライブまで幅広い用途に対応可能です。
また、両側スライドドアを採用し、狭い駐車スペースでも乗り降りがしやすい点が特徴。
さらに、最新の安全装備「トヨタセーフティセンス」を標準搭載しており、運転支援機能も充実しているため、安全で快適なドライブが楽しめます。
グレード | G |
新車参考価格 | 1,753,500円 |
駆動方式 | 2WD(4WD) |
燃費消費率/WLTCモード | 18.4(16.8)km/L |
市街地モード | 15.5(13.9)km/L |
郊外モード | 19.7(17.9)km/L |
高速道路モード | 19.2(17.7)km/L |
低燃費なミニバンランキング
車選びの重視するポイントはいくつかありますが、その中でも多くの方が気にするのは燃費ではないでしょうか。
そこで今回は”低燃費のミニバン”をランキング形式でご紹介したいと思います。
1.トヨタ:シエンタ(2022年8月~)
シエンタは、コンパクトながら3列シートを備えた7人乗りのミニバンです。
都会での取り回しがしやすいサイズでありながら、広々とした室内空間が確保され、家族での移動にも適しています。
燃費性能は優れており、特にハイブリッドモデルでは低燃費を実現しています。
スライドドアを採用し、乗り降りがしやすい点も便利です。
また、安全性能も向上しており、最新の「トヨタセーフティセンス」を標準装備し、衝突回避支援やレーンキープなどの運転支援機能が充実しています。
グレード | HYBRID Z |
新車参考価格 | 2,996,600円~ |
駆動方式 | FF(4WD) |
乗車定員 | 5名・7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 28.4(25.3)km/L |
市街地モード | 27.5(25.5)km/L |
郊外モード | 30.2(26.2)km/L |
高速道路モード | 27.8(24.7)km/L |
2.トヨタ:シエンタ(2015年~2022年)
2015年から2022年に生産されたトヨタのシエンタは、コンパクトなボディに3列シートを備え、最大7人乗りが可能なミニバンとして人気を集めました。
コンパクトでありながらも室内空間は広く、特に2列目・3列目のシートアレンジが多彩で、使い勝手が良いのが特徴です。
燃費性能に優れたハイブリッドモデルもあり、低燃費と環境性能を両立しています。両側スライドドアを標準装備しており、狭い駐車場でも乗り降りが簡単。
加えて、衝突回避支援システム「トヨタセーフティセンス」が搭載され、安全性も強化されています。
日常使いに最適な車として評価されています。
グレード | HYBRID X |
中古車参考価格 | 200万円前後 |
駆動方式 | FF |
乗車定員 | 7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 22.8km/L |
市街地モード | 22.7km/L |
郊外モード | 23.9km/L |
高速道路モード | 22.1km/L |
3.ホンダ:フリードAIR
画像:フリードAIR
ホンダの新型フリードAIRは、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴のコンパクトミニバンです。
室内は6人乗り・7人乗り仕様の設定があり、広々とした空間を確保し、快適な移動を提供します。
特に後部座席はフラットな床で、足元の余裕があり乗員の快適性が向上しています。
燃費性能にも優れており、ハイブリッドモデルではさらに低燃費が実現。先進の安全技術「Honda SENSING」を標準装備し、衝突軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどの運転支援システムも充実しています。
シンプルさと使い勝手を重視したファミリー向けモデルとして人気があります。
グレード | e:HEV AIR |
新車参考価格 | 2,857,800円~ |
駆動方式 | FF(4WD) |
乗車定員 | 6名・7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 25.6(21.3)km/L |
市街地モード | 25.9(21.4)km/L |
郊外モード | 27.8(22.7)km/L |
高速道路モード | 24.2(20.5)km/L |
4.ホンダ:フリードCROSSTAR
グレード | e:HEV CROSSTAR |
新車参考価格 | 3,162,500円~ |
駆動方式 | FF(4WD) |
乗車定員 | 5名・6名 |
燃費消費率/WLTCモード | 25.5(21.3)km/L |
市街地モード | 25.8(21.4)km/L |
郊外モード | 27.6(22.7)km/L |
高速道路モード | 24.1(20.4)km/L |
5.トヨタ:ノア
様々なグレードが用意されており、購入の際、迷われる方も多いように見受けられます。
ハイブリッド車は7人乗りで2WDのみの設定となっています。
ノアは5ナンバーのミニバンの中でも多彩なシートアレンジができる車で、ファミリー層にも人気があります。
ノアとヴォクシーではガソリン車もハイブリット車も同じエンジンが搭載されています。
そのため燃費に差はありません。
大きな違いはエクステリア(外観)のフロントグリルです。
カッコよさを求める父にはヴォクシー、やさしい雰囲気の母にはノアといったところでしょうか。
グレード | HYBRID S-Z |
新車参考価格 | 3,670,000円 |
駆動方式 | 2WD(E-Four) |
乗車定員 | 7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 23.0(22.0)km/L |
市街地モード | 22.2(22.0)km/L |
郊外モード | 25.0(23.9)km/L |
高速道路モード | 22.1(20.9)km/L |
6.トヨタ:ヴォクシー
ヴォクシーはファミリーカーとしてミニバン代表の車種になりました。
小さな子供やお年寄りも乗り降りしやすい低床設計と、スポーティ感のあるトヨタ流の“カッコよさ”が高評価を得ています。
ガソリン車になると、どうしてもハイブリッド車よりも燃費が劣ってしまいますが、ヴォクシーは違います。
ミニバンの中でも特に燃費性能が優れており、ガソリン車とハイブリット車の燃費の差は他車と比べると差は少なく、どのタイプのグレードも燃費向上に貢献しています。
低燃費とスムーズな走りをサポートする”SuperCVT-i”が搭載されているので、燃費のことは気にせず快適に運転できますね。
フロントマスクが特徴的なので、アグレッシブな外観を求めるにはヴォクシーがおすすめです。
グレード | HYBRID S-Z |
新車参考価格 | 3,740,000円~ |
駆動方式 | FF(E-Four) |
乗車定員 | 7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 23.0(22.0)km/L |
市街地モード | 22.2(22.0)km/L |
郊外モード | 25.0(23.9)km/L |
高速道路モード | 22.1(20.9)km/L |
7.ホンダ:フリード(2022年~2024年)
“家族の暮らしと子育てにちょうどいい”をコンセプトに、ファミリー層からの支持が厚いフリード。
3列シートのコンパクトミニバンの中でも、安定した販売を記録しています。
SPORT HYBRID i-DCDハイブリッドシステムを搭載し、低燃費と軽快な走りを体感できます。
ミニバンだから重くて加速が遅そう・・・と思っていませんか?
フリードは伸びやかな加速感を損なうことなく、快適な走行を実感できます。
安全運転支援システム(Honda SENSING)も標準装備され、不慣れな道でも安心して運転できます。
グレード | HYBRID G |
中古車参考価格 | 300万円前後 |
駆動方式 | FF(4WD) |
乗車定員 | 6名・7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 20.9(19.8)km/L |
市街地モード | 17.9(17.0)km/L |
郊外モード | 21.6(21.3)km/L |
高速道路モード | 22.0(20.3)km/L |
“日産のミニバンと言えばセレナ!”と言っても過言ではないほど、セレナは幅広い層に支持されています。
日産独自のハイブリッド技術【e-POWER】を取り入れることによって、100%モーター駆動を行い、高レベルの低燃費を実現できるようになりました。
e-POWERはガソリンエンジンで電気を作り、その電気を使用して電気モーターで走行する作りになっているため、電気自動車のように充電を気にする必要もありません。
ハンズフリーオートスライドドアが装備されているグレードもあります。
両手がふさがっていてもドアハンドルに触れなくていいのは、ファミリーにも人気の要因です。
CMでもお馴染みのプロパイロットが搭載されているのに加え「全方位運転支援システム」が全グレードに標準装備化されたことも安心して運転できるポイントですね。
グレード | e-POWER ハイウェイスターV |
新車参考価格 | 3,735,600円 |
駆動方式 | 2WD(e-4ORCE) |
乗車定員 | 8名 |
燃費消費率/WLTCモード | 19.3(16.1)km/L |
市街地モード | 19.7(15.4)km/L |
郊外モード |
20.7(17.4)km/L |
高速道路モード | 18.3(15.6)km/L |
9.ホンダ:オデッセイ
画像引用:オデッセイ
“オデッセイってミニバンなの?“と思う方がいるかもしれませんが『セダンづくりから発想したミニバン』をコンセプトに、デビューしたのがオデッセイです。
ホンダでは上級ミニバンとして、低燃費や高い環境性能を実現しています。
2モーターハイブリッドシステム【e:HEV】を搭載することで、2030年度燃費基準に対応し、優れた燃費性能を獲得することができました。
ユーザーからは「ミニバンと思えない走行安定性が高い「静かに早く走行できるミニバンを乗るならオデッセイ!」と評価されています。
ほかのミニバンと比べると地上高が低く設定され、セダンのような感覚で運転することが可能なため、セダンからの乗り換えにもおすすめです。
低い位置にトランクがあると、重い荷物や大きな荷物の積み下ろしも無理なくスムーズにできますね。
グレード | e:HEV ABSOLUTE |
新車参考価格 | 4,800,400円 |
駆動方式 | FF |
乗車定員 | 7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 19.9km/L |
市街地モード | 19.6km/L |
郊外モード | 20.8km/L |
高速道路モード | 19.5km/L |
10.ホンダ:ステップワゴンスパーダ
パワフルかつ低燃費で2モーターハイブリッドシステム【e:HEV】が搭載された、ベストセラー・ミニバンのステップワゴン。
静かに走りたいときに”EVスイッチ”をONにするとバッテリーからの電力を使い、モーター走行に切り替わります。e:HEVシステムならではの滑らかな走りを体感できます。
高いレベルの走行性能だけでなく、エコ運転サポート機能を標準装備しているので、優れた燃費性能も実現しています。
よく知られているのは、トランクが縦にも横にも開く“わくわくゲート”ですよね。
ミニバンだと後方のスペースを確保しないとトランクの扉を開くことができませんが、これなら少しのスペースで荷物の出し入れが可能です。
両側パワースライドドアも標準装備となっており、ファミリー層からは絶大な人気があります。
グレード | e:HEV SPADA |
新車参考価格 | 3,850,000円 |
駆動方式 | FF |
乗車定員 | 7名 |
燃費消費率/WLTCモード | 19.6km/L |
市街地モード | 19.3km/L |
郊外モード | 20.5km/L |
高速道路モード | 19.2km/L |
燃費の仕組み
燃費は1Lで何km走行するかという「km/L」という単位になります。
例えば50L燃料を給油して600km走行したとしたら、
【600km÷50L=12km/L】が実燃費になります。
カタログでは”JC08モード”と”WLTCモード”という言葉を見たことがある方も多いと思います。
2つのモードをご説明します。
JC08モードとは
何台かの自動車の走行パターンから、1Lの燃料で何km 走行できるかを測定する方法です。
その測定方法は、日本独自の検査基準のようです。
普通車の燃費は、以前は『10.15モード』より測定されていましたが、より正確さを求め「JC08モード」に変更されました。
WLTCモードとは
上記のJC08モードは国内の検査基準に対し、WLTCモードは国際基準となる測定方法です。
日本と海外で同じ車でも、カタログに記されている燃費消費率は違っていました。
しかし、このシステムが導入されることによってこのような現象は少なくなる傾向にあります。
4つの燃費を表記することで、より実燃費に近い正確な数値を計測することができます。
- ▽WLTCモード
市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード。 - ▽市街地モード
信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定。 - ▽郊外モード
信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定。 - ▽高速道路モード
高速道路等での走行を想定。
参考:国土交通省
日本では2024年現在、国際基準であるWLTCモードだけの燃費測定をしている車もあれば、JC08モードとWLTCモード両方を測定している車種もあります。
基準や測定方法が違うだけで、どちらの燃費も正しいものです。
世界で通用する”WLTCモード”に、国産車も早く切り替えが終わってほしいものですね。
実燃費を検証してみよう!
次に、上記でランクインした車を実際に運転すると、どのくらいの実燃費になるのか、検証していきましょう。
ランキングに記している燃費は、あくまでカタログ表記です。
やはり実際に走ってみると誤差は生じてきます。
カタログ燃費 | 実燃費 | |
シエンタ/2022年8月~ | 28.4(25.3)km/L |
19.55km/L |
シエンタ/2015年~2022年 | 22.8km/L | 17.63km/L |
フリードAIR | 25.6(21.3)km/L | 17.84km/L |
フリードCROSSTAR | 25.5(21.3)km/L | 19.24km/L |
ノア | 23.0(22.0)km/L | 16.74km/L |
ヴォクシー | 23.0(22.0)km/L | 16.05km/L |
フリード/2022年~2024年 | 20.9(19.8)km/L | 18.08km/L |
セレナ | 19.3(16.1)km/L | 16.84km/L |
オデッセイ | 19.9km/L | 14.82km/L |
ステップワゴンスパーダ | 19.6km/L | 15.70km/L |
参考資料:e燃費
このように、走行状況や運転方法によって燃費は変わってきます。
表からもわかるように、シエンタ・フリードは実際に走っても断トツで燃費の良さを実現していますね。
ガソリンの減りも少なく家計にやさしいため、ファミリー層からは絶大な人気があるのですね。
燃費を向上させるポイント
では、どうすれば燃費が向上する傾向になるのでしょう。
燃費ばかり気にしながらの走行はできませんが、ポイントさえ押さえておけばガソリン代を節約し、低燃費な走りを体感できます。
- エンジンブレーキを活用しよう
- アイドリングの時間を減らそう
- 車のメンテナンスも忘れずに
1.エンジンブレーキを活用しよう
まず、急発進・急ブレーキを繰り返すと燃費が悪くなる傾向になります。
スムーズにアクセルを踏み、丁寧な運転をすることを心がけましょう。
ブレーキを踏む際には、エンジンブレーキを使用します。
エンジンブレーキを使うことによって、大幅な燃費の向上が期待されます。
先に申した通り、急ブレーキも燃費が悪くなる原因の一つ。
アクセルから足を離したら、エンジンブレーキでスピードを減速させましょう。
止まる位置の寸前までアクセルを踏んでは、急ブレーキになってしまいます。
止まる位置が近づいてきたら、なるべく早めにエンジンブレーキでスピードを緩めましょう。
このときに注意しなくてはいけないのは、停車予定地からあまりに離れているのに減速したら、後続車との距離も狭まり渋滞発生の原因になりかねないので、その時の状況に応じてエンジンブレーキを使い分けましょう。
2.アイドリングの時間を減らそう
アイドリングとは、エンジンを稼働させた状態で走っていない(駐停車している)状態のことを指します。
よく”アイドリングストップ”というワードを耳にすることがありませんか?
これは無駄な燃費の消費や環境への配慮から、信号待ちなどで停車中にアイドリング状態になって止まるシステムのことを言います。
軽自動車に搭載されている車も多くありますね。
しかし、アイドリングとはいえエンジンは動いています。
オーディオやエアコンはフルで稼働していますので、長時間のアイドリング状態は燃費を悪くさせる傾向にあります。
走行中の信号待ちや踏切待ちでは気にすることはないですが、スーパーやコンビニ等の駐車場でのアイドリングは絶対に避けましょう!!!
3.車のメンテナンスも忘れずに
丁寧な運転やエアコンの節約、アイドリング状態を減らしても、車をメンテナンスしていなければ燃費はなかなか良くなりません!!
“あれ?いつメンテナンスしたかな?”と、思った方は是非この機会にメンテナンスをおすすめします。
ほっておくと燃費に影響する箇所は3つ。
✔タイヤの空気圧
✔オイル
✔エアフィルター
これ以外にも車には消耗品が数多く装着されています。
燃費が悪くなるからという理由だけでなく、定期的に交換をしないと走行できなくなってしまうような部品もあるので、安全で快適な運転をするため日ごろからメンテナンスを心がけるようにしましょう。
人気のミニバンを徹底比較
2024年上半期(2024年1月~2024年6月)の国産車新車販売台数TOP50にランクインしているミニバンを10台比較します。
日本自動車販売協会連合会のデータを元にご紹介します。
販売台数が多かったミニバン
車名 | 販売台数 |
1.トヨタ:シエンタ | 55,649台 |
2.ニッサン:セレナ | 40,169台 |
3.ホンダ:フリード | 38,429台 |
4.トヨタ:アルファード | 37,385台 |
5.トヨタ:ノア | 35,105台 |
6.ホンダ:ステップワゴン | 34,932台 |
7.トヨタ:ヴォクシー | 34,794台 |
8.トヨタ:ヴェルファイア | 17,189台 |
9.ミツビシ:デリカD:5 | 9,151台 |
10.ホンダ:オデッセイ | 6,254台 |
ミニバンの価格帯
※2024年9月時点
上のグラフからわかるように、ミニバンは200万円~300万円代の車両が多くなります。
コンパクトミニバンであるフリードやシエンタがこの中では最もい低価格帯となり、反対にアルファード・ヴェルファイアはミニバンの中でも断トツで高額車両になります。
ミニバンの室内サイズ
上のグラフは、室内長・室内幅・室内高をすべて足した数値で比較しています。
一目見てわかるように、日産のセレナはMクラスのミニバンでありながら、Lクラスのアルファードやヴェルファイアとほぼ変わらない広さを実現しています。
室内空間の広さにこだわるのであれば、Lクラスのミニバンだけではなくセレナを検討してみることもおすすめです。
コンパクトミニバンとは
ここからは『コンパクトカーとミニバンのいいとこどり!』とも言われている、コンパクトミニバンについて迫ります。
名前の通り、ボディサイズはミニバンよりコンパクトになります。
しかし、ミニバンならではのシートアレンジは多彩に、小さなお子様と同乗しても使い勝手に優れた装備が整います。
コンパクトミニバンの代表車種としては、ホンダのフリードやトヨタのシエンタが挙げられます。
コンパクトミニバンの特徴
- コンパクトなのに家族向き
- 維持費削減
- 日常使いに最適
1.コンパクトなのに家族向き
乗車定員は5~6人となり、スライドドアが装着されています。
ミニバンほどの室内空間はありませんが、低床設計のため乗降時の負担は減少されます。
荷室への積み込み・積み下ろしも苦労することはなさそうです。
お子様からおじいちゃんおばあちゃんまで、乗りやすい・使いやすいつくりになっていることが特徴です。
2.維持費削減
コンパクトミニバンは小型乗用車に属する5ナンバーとなり、アルファードやエルグランドのような3ナンバーのミニバンより、自動車税が安くなります。
また、重量も軽いことから重量税も安くなり、燃費性能は向上。
ハイブリッド車になると平均実燃費は約18.0km/Lに達します。
3.日常使いに最適
ボディが大きいため大回りになってしまうミニバンですが、コンパクトミニバンでは小回りが利きます。
取り回しが良いため、「ちょっとそこまで」「子供の送迎に」など、日常に使う最適なサイズといえるでしょう。
メリット&デメリット
コンパクトミニバンのメリット・デメリットを把握したうえで、購入へと進みましょう。
ミニバンより低価格
ヴォクシーやセレナのようなミニバンになると、車両本体価格はおよそ250万円からと決して安い価格とは言えません。
しかしコンパクトミニバンになると、約180万円から購入することができます。
維持費が安く済むことは上でもご説明しましたが、購入時の資金もミニバンと比較すると低価格になります。
燃費性能が優れている
購入時には燃費性能のチェックも欠かせません!
コンパクトミニバンには燃費性能に特化した車が揃い、ミニバンの中でも1、2を争うのはコンパクトミニバン。
もちろん環境にも配慮され、自動車税や重量税の免税の対象となる車も多く販売されています。
車高が低い
これはメリット・デメリット両方になります。
車高が低いメリットは、ミニバンでは入庫できない高さ制限のある立体駐車場に止めることができるということ。
一方、デメリットは車高が低い分、室内空間や荷室にミニバンほどのスペースがないということです。
シートアレンジを利用し、室内スペースを有効に活用しましょう。
3列目シートの座り心地
コンパクトミニバンは3列目シートが装備されている車両がありますが、座り心地はあまり期待は持てません。
折り畳んだり跳ね上げたりとアレンジは利きますが、2列目シートのように3列目シートの座り心地にこだわっている車種は見受けられません。
乗員が多い時に使う程度に思っておきましょう。
他のタイプと徹底比較
大きく分けて車のボディタイプは5つに分かれます。
下の画像や表をもとに解説していきましょう。
ミニバン | クロスカントリー SUV |
セダン | コンパクトカー ハッチバック |
軽自動車 | |
スライドドア | 〇 | ー | ー |
△ |
△ トールワゴンは スライドドア装備 |
ドアの枚数 | 5ドア | 5ドア | 5ドア/3ドア | 5ドア | 5ドア |
シートアレンジ | ◎ | ◎ | △ | 〇 | 〇 |
定員 | 5名~8名 | 5名~8名 | 5名 | 5名 | 4名 |
排気量 | 1.5L~3.5L |
1.0L~5.6L |
1.5L~5.0L | 1.0L~1.5L | 0.6L |
上位の実燃費 | 18.68km/L | 21.98km/L | 24.11km/L | 27.6km/L | 26.84km/L |
荷室容量 | ◎ | ◎ | △ | 〇 | △ |
家族向き | ◎ | 〇 | △ | 〇 | 〇 |
アウトドア向き | 〇 | ◎ | ー | △ | 〇 |
SUVとの違い
大きく違うのは、スライドドアの有無です。
乗車定員やボディサイズはさほど違いはなくとも、スライドドアが装着されているかいないかで、利便性は異なります。
またSUVは悪路走行に向いている車であることから、パワーは大きく排気量は断トツでトップ!
ミニバンにも3.5Lというパワフルな車両はありますが、5Lを超えてくる力を蓄えているのはSUVならではだと言えるでしょう。
セダンとの違い
一目瞭然でわかるセダンとの違いは車高の高さ。
よく都会で見られる機械式立体駐車場は、高さ制限があるためミニバンは入庫できませんが、セダンでは問題なく駐車できます。
また、運転席からのアイポイントがミニバンとは大きく異なります。
高さのある運転席のミニバンに対し、セダンは低いアイポイント。
ボンネットも大きく前に出ていることから、運転が苦手な方には向いていないボディタイプです。
コンパクトカーとの違い
ボディはミニバンより小さくなりますが、燃費性能はコンパクトカーに軍配が上がります。
排気量も小さいことから力強い走りを体感したい人には物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、維持費はミニバンに比べると格段に安くすみます。
また、スライドドアが備わっているコンパクトカーも各メーカーより販売されているので、家族で乗るにもちょうどいい車だと言えるでしょう。
検証結果
- ミニバンは大人数向きで荷室容量も大きく確保されている
- 悪路走行やアウトドア向きはSUV
- 走行安定性に優れるセダンは高額車両が揃い、先進の安全技術を取り入れている
- 燃費性能が高いコンパクトカーは、維持費重視の人におすすめ
- 使い勝手が良い軽自動車は、運転のしやすさだけでなく安全性能や燃費性能も高く評価されている
失敗しない!ミニバンの選び方
これだけのバリエーションがあると、どのミニバンにしようか迷うユーザー様も多くいらっしゃると思います。
実際購入してみて”あれ?思ってたのと違う..”という思いをしないよう、ミニバンの購入を検討されている方はぜひご覧ください。
予算に合った車を選ぼう!
ミニバンは高額な車両も多くあります。
多彩な装備に広い車内。快適に運転できて..
と、魅力はたっぷりあります。
しかし装備が整えば整うほど、車両価格は高額になります。
国産メーカーからは、およそ180万円~750万円ほどのミニバンが発売されています。
背伸びをして購入してしまうと、生活に影響してくる恐れもありますので希望する車と予算があっているか、購入前には必ずチェックする必要があります。
ボディサイズを確認しよう!
ミニバンには先にご紹介したように、SクラスからLLクラス4つのサイズがあります。
どのタイプも3列シート仕様ですが、LLクラスとSクラスではボディの大きさも荷室のスペースも大きく違ってきます。
多くの車種が発売されているのは「Mクラス」です。
運転のしやすさ重視で考えられている方には、取り回しがきく「Sクラス」がおすすめです。
ファミリーカーとして選ぼう!
シートアレンジやスライドドア装備といった、小さなお子様がいても使い勝手に困らないミニバンを選られる方も多くいらっしゃいます。
ファミリーカーとして使用する場合には、お母さんの意見も重要です!!!
お母さんが運転されるのであればなおさら重視する必要はあり、女性目線でミニバンを選ぶこともポイントです。
また、家族で乗るとなれば維持費も考えなくてはいけません。
重量や排気量によって車検費用も異なるので購入前には、年間どのくらい車に費用が必要なのか把握しておきましょう。
維持費だけでなく車内の広さも重要です。
3人家族と5人家族では、一緒に積む荷物の量も大きく異なります。
ミニバンはファミリーカーに適したつくりになっていますが、種類が多いため自身のスタイルに合っていないミニバンも中にはあるでしょう。
後悔することのないよう、家族会議は必須です。
購入前に試乗してみよう!
ミニバンの特徴と言ってもいいほど、それぞれのタイプには多彩なシートアレンジができる構造になっています。
SUV車やセダンとは違い、フルフラットが対応している車種も多くあります。
車中泊も問題なくできる広さを持つので、シートアレンジが多彩にあるのに越した事はありまあせんよね。
また、運転席から見る景色も確認してほしいポイントです。
特にセダンタイプから乗り換える場合には、大きくアイポイントが変わってきます。
試乗車がある場合には、ぜひ乗ってみることをお勧めします。
試乗車が無い場合でも、展示されている車に一度乗って、乗り心地や視界、シートのアレンジ方法を確認して検討すると、より安心して購入できるでしょう。
車を買うなら車の森へ!
ミニバンは決して安いとは言い切れない価格設定になっていますが、それ以上の性能や使い勝手にこだわりを持つ車があるということがわかりましたね。
ご解説した内容をもとに、快適なミニバンライフをお送りください。
車の森では今回ご紹介させて頂いた車種はもちろん、お客様のニーズに合った車両を数多く取り揃えており、知識豊富なスタッフがお車選びのお手伝いをさせていただきます。
気になるお車がございましたら、車の森へお気軽にお電話やメールにてお問合せください。
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