低燃費な印象が強いヤリスクロスは、世代を問わず幅広く人気のある普通車です。
ハイブリッド車とガソリン車で悩んでいる方や、グレード選びに迷っているかたは是非参考にしてみてください。
ハイブリッドとガソリンの違いは?ヤリスクロスの燃費一覧
画像引用:ヤリスクロス
ハイブリッド車とガソリン車、どちらの選択肢もある場合は悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ハイブリッドの方が燃費性能は優れているけれど、車体価格には40万円ほどの差額があります。
ガソリン代が浮くといってもはたして40万円もの元はとれるのでしょうか。
ヤリスクロスの燃費の部分に着目して見てみましょう。
ヤリスクロスの燃費一覧
WLTCモード | ハイブリッド車 | ガソリン車 |
Z‘‘Adventure” | 27.8km/L | 18.3km/L |
Z | 27.8km/L | 18.3km/L |
G | 30.2km/L | 19.4km/L |
X | 30.8km/L | 19.8km/L |
ヤリスクロスは全グレードにハイブリッド車とガソリン車があり、差額はZAdventure・Z・Gは374,000円、Xは388,000円となっています。
燃費の差は一目瞭然。ガソリン車でも決して悪くない数値ですが、ハイブリッド車は群を抜いた性能の高さがヤリスクロスの強みとも言えるでしょう。
デザイン面でも多少の違いをつくり差別化を行う車種もありますが、最新モデルのヤリスクロスに関しては「ハイブリッドかガソリン」の違いによるデザインの大きな違いはありません。
ヤリスクロスのハイブリッド車とガソリン車、どう選ぶ?
「車体価格は高いけれど、ガソリン代などの維持費を考慮するとハイブリッド車の方がお得」なんていう事を聞いたりもしますが、ヤリスクロスの車体の差額は374,000円。
ガソリン車が10万キロ走行するのに必要なガソリン代は877,651円。ハイブリッド車が10万キロ走行するのに必要なガソリン代は593,521円。
差額は284,130円となり、ガソリン代だけでは車体の差額を埋めることは難しいことが分かります。
しかしハイブリッド車がお得なのはガソリン代だけではありません。後述する税金面やリセールバリューの面でもハイブリッドは優遇される傾向にあり、費用面ではそこまで大きな差はないと言えるでしょう。
また滑らかな走りや、静粛性に優れている点もハイブリッド車ならではの魅力です。
お金の面ではどちらがお得!と言い難い分、費用面以外のポイントに目を向けて選ぶことをおすすめします。
ヤリスクロスが達成している燃費基準
自動車関連の税金には、地球温暖化対策のひとつとしてエコカー減税や環境性能割など免税・軽減措置がとられています。
その基準となるのが燃費基準達成率で、車体に貼られているステッカーに見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
ヤリスクロスはエコカー減税・環境性能割対象車で、エコカー減税によって自動車重量税22,500円の減税(1回限り)が受けられます。
環境性能割は自動車取得税の軽減措置で、本来50万円以上の車を購入した場合1~3%の税金がかかる仕組みなので200万の課税対象の車を購入した場合2~6万の税金がかかることになります。
ヤリスクロスは非課税対象車であるため自動車取得税は0円となり、税金面でもお得な車だということが分かりますね。
ヤリスクロスの実際の燃費
カタログ燃費 | 実燃費 | |
ハイブリッド車 | 27.8~30.8km/L | 24.57km/L |
ガソリン車 | 18.3~19.8km/L | 15.80km/L |
出典:e燃費
使用環境や運転の仕方などの影響で、実燃費はその都度変わってきます。実際にはカタログ燃費よりも実燃費は数値が落ちてしまう傾向にあり、ヤリスクロスも例外ではありません。
実燃費はカタログ燃費の6~7割が一般的といわれている中で、ヤリスクロスの数値は8~9割。多くの車の中でも差が少ない車種だと言えるでしょう。
ヤリスクロスの燃費の確認方法
個人によって実燃費に差があるとなると、自分自身の燃費も気になってきますよね。
燃費計の見方や計測方をご紹介します。
ヤリスクロスの燃費計の見方
ヤリスクロスはメーターパネル内のディスプレイオーディオに表示されているので、簡単に自分自身の燃費を確認することが可能です。
真ん中の表記されているリセット間平均燃費とは、リセットしてからの燃費を測定してくれている機能です。
例えば旅行やドライブなど遠くに出かける日、出発間にリセットをしておけばその日の燃費が分かるようになりますよ。
ガソリン満タン方で自分で計測する
ガソリン満タン法では燃費計ではなくトリップメーターを活用します。
測定する準備として、ガソリンを満タンに入れてトリップメーターをリセットします。
ガソリンが減ってきたら、次の給油時にもガソリンを満タンにします。(満タンにすることで、トリップメーターをリセットしてからのガソリンの消費量が分かります。)
トリップメーターに表示されている数字を、今回給油したガソリンのリッター数で割ります。算出された数値が最初にガソリンを入れてからの実燃費です。
ヤリスクロスとライバル車の燃費を比較
ヤリスクロスが当てはまるコンパクトSUVは、コンパクトで扱いやすくゴツゴツとしたかっこいい見た目が特徴の、今最も勢いのあるボディタイプと言えるでしょう。
メーカー/車名 | ハイブリッド車 | ガソリン車 |
27.8~30.8km/L (¥2,295,000~) |
18.3~19.8km/L (¥1,907,000~) |
|
トヨタ/ヤリスクロス | ||
25.3~26.0km/L (¥2,888,600~) |
15.0km/L (¥2,648,800~) |
|
ホンダ/ヴェゼル | ||
23.0km/L (¥3,083,300~) |
– | |
日産/キックス |
他メーカーから販売されているコンパクトSUVと比較してみても、ヤリスクロスの燃費性能は優れていることが分かります。
同じコンパクトSUVでも多少の大きさの違いやグレードの幅の違いなどもあるため、他のお車と決め悩んでいる際には多方面から見比べてみることがおすすめですよ。
ヤリスクロスの魅力
ヤリスクロスの人気が高い理由は、低燃費だけではありません。ちょうどいいサイズで扱いやすい点や高級感のあるインテリアデザインなど、ヤリスクロスの魅力について見ていきましょう。
コンパクトながらSUVらしいデザイン
ヤリスクロスはゴツゴツとしたいかにもSUVらしいデザインの中に、都会的な印象も受ける、アウトドアシーンにも普段使いにもピッタリな普通車です。
SUVと聞くと「運転がしにくい」といったイメージを持たれる方も多くいらっしゃいますが、ヤリスクロスは全長4,180㎜・全幅1,765㎜・全高1,590㎜のコンパクトサイズなので小回りが利くことも魅力です。
(グレード:Z、メーカーオプション)
インテリアデザインは高級感の感じられる落ち着いた雰囲気で、大人世代の方からの人気も高くあります。
シート表皮はグレードにより合成皮革が使用されていて、カーキを選択することも可能です。
優れた走行性能
ヤリスクロスは燃費に優れているだけでなく、SUVらしいパワフルな走りを楽しむことも可能。
ガソリン車にはオフロード走行を補助する「マルチテレインセレクト」が標準装備されています。
この機能は3つの走行モードから路面状況に合わせてモードを切り替えることで、駆動力やブレーキを制御し突破性を向上させる効果があります。
またハイブリッド車ではハイブリッドならではの滑らかな走りと、静粛性にも優れているので車内でも快適に過ごすことができるでしょう。
強みはコスパの良さ
画像引用:ヤリスクロス
ヤリスクロスの大きな魅力のひとつにコスパの高さがあげられます。
ガソリン車のエントリーグレードであれば車体価格100万円代からと、他のコンパクトカーのライバル車と比べてみてもヤリスクロスのコスパの高さは一目瞭然です。
低価格ですが外装・内装ともにチープさを感じさせることはなく、どの性能を見ても十分に満足できる高性能だと言えるでしょう。
燃費が悪くなる原因
カタログ燃費と実燃費に差が生じてしまう理由に、走行環境やドライバーの運転のクセ、車の状態不良などがあげられます。
メンテナンスを行うことで燃費が良くなることもあるので、最近燃費が悪いと感じている方は当てはまる項目はないかチェックしてみてください。
|
エンジンオイルの劣化・不足・漏れ
エンジンオイルとは、車のパーツの動きを滑らかにする潤滑作用や防錆作用など、多くの役割を担っているとても重要なエンジン内部のひとつです。
車の状態を保つには定期的なオイル交換が必要不可欠で、これを怠り汚れたオイルで走行を続けていると、エンジンの循環機能が低下し燃費が悪くなってしまう原因となります。
またオイルが漏れていたり、不足してしまうと燃費が悪くなってしまうだけでなく、エンジントラブルの原因にもなってしまう恐れがあるため、半年を目安に定期的なオイル交換を行うよう心がけましょう。
タイヤの空気圧が低くなっている
自転車でもタイヤの空気が抜けてくると自転車が重く感じ、逆に空気を入れた直後はスイスイと進む経験はありませんか?
車もこれと同じで、空気圧が減ってきてしまうと走行する力に余分なエネルギーを使用し、燃費が悪くなる原因になっています。
ガソリンスタンドなどでも気軽に空気圧をみることが出来るので、暫く空気圧のチェックをしていないという方は一度確認しておくといいですね。
スパークプラグの不具合
スパークプラグとは、火花を起こし混合気(ガソリンと空気を混ぜたもの)を着火させることで、エンジンを動かす役割をもっています。
スパークプラグが不具合を起こしてしまうと十分な火花を発生させることが出来ずに性能を落としてしまうことに繋がり、燃費への影響が出てしまいます。
スパークプラグは性質上消耗品であるため、不具合が起きる前に交換をすることが望ましいでしょう。
O2センサーの故障
画像引用:amazon
O2センサーとは、排気ガスに含まれる酸素濃度を検知する役割をもつ車のパーツのひとつです。
酸素濃度が高いと燃料が薄く、逆に酸素濃度が低いと燃料は濃い状態を意味しており、酸素濃度を測ることでガソリンの使用料を調節し、効率の良い走りを維持しています。
O2センサーが故障してしまうと、ガソリンの適量が分からなくなってしまいます。
そうすると必要濃度以上にガソリンを使用してしまい、結果「ガソリンの無駄遣い状態」となってしまいます。
運転の仕方などの使用方法
私たちドライバーの運転の仕方や、走行環境なども燃費が悪くなる原因になります。
急加速や急ブレーキの多い運転はもちろん、1回の走行距離が短い「ちょい乗り」も実は燃費を悪くしてしまう原因です。
近所の買い物や家族の送迎など、短距離の走行が多いとエンジンがあたたまることがなく知らないうちに車への負担がかかっている状態になっています。
燃費を向上させるための工夫
燃費が悪くなる原因が分かれば、その原因を取り除くことで燃費を向上させることが可能になります。
|
燃費の数値にお悩みの方は是非参考にしてみてください。
定期的なメンテナンスを行う
エンジンオイルの劣化やスパークプラグの故障など、車のエンジンの調子は分からないといった方も多いでしょう。
メンテナンス費用はかかってしまいますが、定期的に車の状態をチェックすることで、燃費の向上だけでなく車の寿命を延ばすことにも繋がります。
車検時にいっきに交換や修理が必要になると、まとまった費用がかかってしまいますが、こまめにメンテナンスを行っていることで交換のタイミングなどを分散させることが出来ます。
車にかかる費用を抑えるという点でも、定期的なメンテナンスがおすすめです。
丁寧な運転を行う
「ちょい乗りをやめる」ことは出来なくても、急加速・急ブレーキを減らすように意識した丁寧な運転を行うだけでも燃費は良くなることでしょう。
アクセルペダルはゆっくりと踏み込み、一定の速度を保つように走行します。
また停車時も同様に、停止する少し前からアクセルを離しゆっくりとブレーキに切り替えることで無駄のないエコな走りをすることが出来ます。
最初は意識が必要でも、続けていくと自然と燃費に良い運転が身に付きますよ。
なるべくアイドリングにしない
エンジンはかかっているけれど、アクセルは踏まずにいる状態のことをアイドリングと言い、車は動いていなくてもエンジンは稼働しているため、アイドリングの状態でいるあいだもガソリンは消費され続けます。
エンジンが稼働しているので、エアコンやオーディオ類を使用することができ、ドライブの休憩時にアイドリング状態にされている方もいらっしゃいますが、燃費には悪影響を与える状態です。
現在多くの車種に搭載されているアイドリングストップを上手く活用すると、燃費向上に期待がもてるでしょう。
クーラーは必要最低限にする
カーエアコンの使用は車の装備の中でもとくに燃費に影響の大きい機能だと日本自動車工業会からも公表されています。
コンプレッサー作動率が増加するとエアコンの作動に必要となるエネルギー量が増加するため、燃費が悪くなる結果となった。
引用:日本自動車工業会
コンプレッサーとはエアコン部品の中でも最重要の役割をもつ、エアコンパーツの心臓ともいえる部品です。
エアコンの使用は燃費に影響がありことがわかりましたが、暑い車内で我慢をしてしまっては、体調を崩してしまいかねません。
家庭用エアコンと同じように必要最低限を心掛け、無駄使いをしない程度にとどめておきましょう。
不要な荷物はおろす
画像引用:ヤリスクロス
車内の重量も燃費に影響を及ぼします。車に自分ひとりが乗っている時と、定員いっぱいの人数でさらに荷物も沢山積んでいる時では運転していても違いを感じますよね。
少量の荷物であれば実際には数値の違いが出る程の影響はありませんが、例えばクーラーボックスなど重さのある荷物になると燃費にも違いが出てくるでしょう。
普段から積みっぱなしをなくすよう習慣づけておくと無駄に燃費を消費してしまう心配もいりません。
まとめ
ヤリスクロスはハイブリッド・ガソリン共にトップレベルの低燃費で、燃費性能以外にも多くの魅力が詰まったお車です。
車の森おすすめのコンパクトSUVヤリスクロス。ぜひ実物を見て、良さを体感してみてはいかがでしょうか。
車の森ではご紹介してきたヤリスクロスはもちろん、国内オールメーカーの車種を多く取り揃えております。
ご検討中の車種を見比べてみることが出来るのも車の森ならではの魅力です。
全メーカーをお取り扱いしているからこそ、車の森スタッフは中立的な立場でお車のご提案をさせていただきます。
ご購入希望の方も、まだご検討中の方も是非車の森へお気軽にお問い合わせください。
皆さまのご予約・お問合せ心よりお待ちしております。