近年SUVは、見た目のカッコよさやさまざまなシーンで活躍する走行性能により国内外問わず人気を集めています。
しかし、狭い場所でも乗り降りのしやすく、ファミリー層に特に人気の高いスライドドアを搭載したSUV車は少ないのが現状です。
この記事では、数少ないスライドドア搭載のSUVのおすすめ車種をご紹介します。
スライドドアを装備したSUVが少ない理由
近年では、普通車はもちろん軽自動車にもスライドドアは採用され、軽スーパーハイトワゴンや軽ハイトワゴンといったボディタイプのモデルは数多く販売されています。
しかし、これらの多くはSUVモデルではありません。
スライドドア装備車をSUV仕様にしたとしても、スライドドアを選ぶ人は特にファミリー層が中心です。
ファミリーカーとして選ぶには、ミニバンスタイルの方が需要が高いと言えますね。
また、構造上コストがかかってしまう点も挙げられます。
スライドドアは装備していない車に比べ、コストがかかり販売価格が必然的に上昇します。
走行性能や耐久性等に特化するSUV仕様にするには、さらに製造費も高まります。
車両価格があまりに高額すぎて、SUV仕様でないスライドドアを購入する人も多い傾向があります。
よって、スライドドアを装備したSUVは積極的に生産されていないことが現状です。
なぜスライドドアが人気?
スライドドアを選ぶ人はファミリー層が中心だと先述しましたが、その理由は以下3つの点が挙げられます。
1.年代問わず乗り降りしやすい
2.ドアを傷つける心配は不要
3.扱いやすい
家族で使うには、スライドドア装着車がおすすめです。
子供でも自分でドアを開閉し乗り降りできるほか、おじいちゃんおばあちゃんが乗車する時にも負荷は軽減されます。
力いっぱいドアを閉めることもありません。
また、チャイルドシートに赤ちゃんを乗せるときにもスライドドアは便利です。
さらに、風でドアが煽られることが無い点や、駐車スペースが狭い場所であってもドアをぶつける心配もいらない点が理由として挙げられます。
「家族で使う車」は扱いやすさが重要です。
そのため、スライドドア装備車は人気があるのですね。
スライドドアを装備したSUVの魅力とは
スライドドア付きSUVならではの魅力をご紹介します。
このようなスタイルの車には、以下3つの魅力が挙げられます。
1.家族でアクティブに使える
2.定員数が多いモデルがある
3.走行性にこだわりを持てる
SUVはレジャーやキャンプなど、アクティブに使えることが魅力の一つです。
スライドドアを装着することで、ファミリー層にも扱いやすいアクティブに使えるモデルと言えるでしょう。
定員数は多く、普通車ではどのモデルも3列シートを採用しており、定員6人~8人のラインナップです。
また、荷室も大きく確保されており、軽自動車でも大容量の大型収納ボックスを採用しているモデルもあります。
さらに、スライドドア装備車では実現しなかった、走行性能の高さ。
スライドドア装備車は、車両重量が重い傾向にあり、大型ミニバンとなればさらに重量はUPします。
走行性能にこだわりがあったとしても、スライドドア装備車のSUVでは、高い走破力を体感できるでしょう。
スライドドアのSUVおすすめ車種4選
ここからは、新車・中古車を扱う〈車の森〉が厳選したスライドドアのSUVを4車種ご紹介します。
現在、新車では購入できないモデルもあるので、気になる車種がございましたら、お気軽に車の森までお問い合わせください!
三菱:デリカD:5
見た目の「カッコよさ」から購入を決める人も多くいる三菱のデリカD:5。
全てのモデルが4WD・ディーゼル車となっており、本格SUVにも匹敵する走破力を持っていることが特徴です。
シフトパネル部分左側には、「2WD」「4WDオート」「4WDロック」の3つのドライブモードを選択できるダイヤルが設置しています。
「走り」へのこだわりが強いモデルだとわかります。
上の写真のように3列目シートを跳ね上げて収納すると、5人乗車しても荷室長は120cm確保できます。
人も荷物も無理なく収まるモデルです。
■基本情報 | |
駆動方式 | 4WD |
定員 | 7人/8人 |
全長 | 4,800mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,875mm |
総排気量 | 2.267L |
燃費消費率 | 12.6km/L |
メーカー希望価格 | 4,156,900円~ |
参考資料:デリカD:5主要諸元表
ホンダ:フリードCROSSTAR
画像引用:フリード
スライドドアを装備しながらも、クロスオーバーSUVの要素を取り入れたフリードクロスター。
フリードとはまた違ったスポーティな走行が特長です。
画像引用:フリード
2023年6月にフリードの一部改良と共に誕生したフリードクロスターは、特別仕様車「ブラックスタイル」のグレードを設けています。
エクステリアで用いるパーツをブラックベースにしたり、座席にはブラックを基調とするコンビシートを採用したりと、よりシックな印象を与えます。
3列シートのみの設定であり、3列目は跳ね上げ式で収納できます。
フリードクロスターは、フリードから誕生したグレードですので、ミニバン寄りのSUVスタイルと言えるでしょう。
■基本情報 | |
駆動方式 | FF/4WD |
定員 | 6人 |
全長 | 4,265mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,710mm/1,735mm |
総排気量 | 1.496L |
燃費消費率 | 15.6~20.9km/L |
メーカー希望価格 | 2,627,900円~ |
参考資料:フリードCROSSTAR主要諸元表
三菱:デリカミニ
ekクロススペースの後継モデルとして誕生したデリカミニ。
軽自動車の中ではスーパーハイトワゴンに属し、「カッコかわいい車」として周知されていますね。
軽自動車ながらも、ガッツリとSUVテイストです。
車高が高い軽自動車は、フワフワとした走りと感じてしまう人もいるようですが、デリカミニの走行安定性は違います!
オフロードスタイルではありませんが、大径サイズのタイヤを装着することで安定感ある頼もしい走りを実現しています。
後席のラゲージ側背もたれには、PVC後席シートバックを採用。(グレード別設定あり)
汚れたアウトドア用品も気にせず収納できます。
■基本情報 | |
駆動方式 | 2WD/4WD |
定員 | 4人 |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,800mm/1,830mm |
総排気量 | 0.659L |
燃費消費率 | 17.5~20.9km/L |
メーカー希望価格 | 1,804,000円~ |
参考資料:デリカミニ主要諸元
スズキ:スペーシアギア
スペーシアギアは2021年11月に、一旦生産が終了となっており、上の写真のモデルを新車で購入することはできません。
しかし2024年度中には、新たなスペーシアギアが誕生すると言われています。
デリカミニ同様、車高は180cmのスーパーハイトワゴンです。
全モデルに撥水シートを採用しています。
後席のラゲージ側背もたれ部分にも防汚仕様となっているため、アクティブに使えること間違いありません。
軽自動車でありながら、荷室スペースには大空間を確保しています。
荷室高は最大1,190mmありますので、高さのあるアウトドア用品も問題なく収納できますね。
■基本情報 | |
駆動方式 | 2WD/フルタイム4WD |
定員 | 4人 |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,800mm |
総排気量 | 0.658L |
燃費消費率 | 19.2~21.2km/L |
中古車参考価格 | 約80万円~約300万円 |
参考資料:スペーシアギア主要諸元表
トヨタがスライドドアSUVの新型ミニバン「クロスバン ギア コンセプト」を発表!
画像引用:JapanMobilityShow/トヨタ車体ブース
2023年10月に開催されたジャパンモビリティショーにて、トヨタは「X-VAN GEAR CONCEPT(クロスバン ギア コンセプト)」を出展しました。
乗用ミニバンでありながらもSUV要素をふんだんに取り入れ、車内にはリビングのような大空間を提供しています。
両開き式のスライドドアを採用しており、前部座席と後部座席の中間にある柱(Bピラー)を内蔵していることが特徴です。
シートをテーブル代わりに使える等、6通りのシートアレンジが可能。
3列シート6人乗り仕様であり、一般的なミニバンと同等のサイズ感です。
しかしならが、現在トヨタからはクロスバンギアの発売は公表されていません。
引き続き、今後のトヨタの動向に注目していきたいと思います。
スライドドアのSUVの購入は新車? それとも中古車?
スライドドアのSUVを検討中の人は、新車価格を調べたことがある人もいるでしょう。
普通車では400万円以上するモデルや、軽自動車であっても200万円近くするモデルもあるため、決して安価とは言えませんね。
まずはスライドドアのSUVを購入する時に、「新車」で購入するのか「中古車」を購入するのかを考えなければなりません。
それぞれのメリット・デメリットを一覧にしてみました。
メリット | デメリット | |
新車 |
・新車ならではの満足感 |
・納期が長い |
中古車 |
・新車よりも低価格 |
・1台限り |
このように、新車には新車ならではの、中古車には中古車ならではのメリット・デメリットがあります。
新車だからすべて良いことばかりとは限りません。
車種によっては長い納期を待つ必要がありますし、ギリギリな予算を組めばワンランク下のグレードしか購入できないこともあります。
反対に、中古車には良い印象を持っていない人もいらっしゃいますが、価格を抑えられる点や新車よりも早く納車できる等、メリットもあります。
車は購入時に費用がかかるだけではありせん。
「維持費」もセットで付いてくると考える必要があります。
自分にあった自動車を購入する為にも、購入した後のことも頭に入れておきましょう。
スライドドアのSUVがお得に手に入る登録済未使用車とは?
登録済未使用車とは、新車登録が終わっている車、つまり中古車と同じ扱いになります。
しかし、中古車と大きく違う点があります。
それは、誰も使用していない状態で販売されているということ。
登録済未使用車は、ディーラーや自動車販売店が目標販売台数達成のため自社名義で新車登録を行うことで生まれます。
新車登録はしたものの、実際に購入したオーナーがいるわけではないため、すぐに新車よりも安い価格で売り出されることが多いです。
保証書には新車登録した名義人が記載されますが、現車はほぼ新車と変わらない状態です。
また、登録済未使用車は在庫がある状態で購入するため、納車手続きを速やかに行うことができます。
車の森では、普通車の場合最短1週間、軽自動車の場合は最短3日で納車できます。
一方で、登録済未使用車は在庫が無ければ購入することはできません。
つまり、中古車と同じく1台限りであるということです。
在庫がある状態で購入するということは、契約時に注文するメーカーオプションも対応できません。
登録済未使用車のメリット・デメリットを理解したうえで、契約手続きへと進みましょう。
スライドドアのSUVをお探しの方は車の森へご相談ください!
スライドドアのSUVは、数多くのラインナップがあるとは現状言えません。
やはり、ファミリー層がスライドドアに注目する傾向が高く、ミニバンには及びません。
しかし、スライドドアのSUVは、ミニバンとSUVどちらの性能も兼ね備えているということが特長です。
自分に合う車を購入する為にも、車の特長を理化しておくことがポイントです。