車を購入するにあたり、「ヴォクシーが気になっているけれど燃費性能が気になる」という方も多いのではないでしょうか。
ヴォクシーはハイブリッド車とガソリン車の2種類あり、自分の好みで好きな方を選べます。
近年では燃料代が高騰し、維持費に大きな影響を与えています。車両価格がハイブリッド車が高くつくものの、維持費を加味すると場合によってはハイブリッド車がお得になるでしょう。
この記事では、ヴォクシーの実燃費や競合モデルとの比較、グレード別の燃費について徹底解説します。また、ヴォクシーの燃費を向上させるポイントもまとめているので、ヴォクシーが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
新型ヴォクシーの燃費はどのくらい?

ヴォクシーは、トヨタが生産・販売する子育て世代に人気の高いミニバンです。
しかし、燃費の面で見るとミニバンはやや劣ってしまうことが現状。ミニバンは3列シートやスライドドアを搭載していることから、ほかのタイプの車と比べて燃費が悪くなってしまう傾向があります。
まずは、ヴォクシーの「ハイブリッド車・ガソリン車の燃費の違い」や「グレード別の燃費の違い」、「競合モデルとの燃費の違い」について見ていきましょう。
ハイブリッド車・ガソリン車の燃費の違い
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
22.0~23.0km/L |
14.3~15.0km/L |
ヴォクシーにはハイブリッド車とガソリン車があり、それぞれの燃費性能は上記の表の通りです。
それぞれ、低い数値は4WD車(ハイブリッド車はE-Four)で、数値の高いほうが2WDです。
先代のヴォクシーの燃費が、ハイブリッド車は19.0km/L、ガソリン車が12.2~13.2km/Lであるため、どちらも燃費性能が向上していることが分かります。
グレード別の燃費の違い
ハイブリッド車
HYBRID S-G 2WD (7人) |
23.0km/L |
HYBRID S-G E-Four (7人) |
22.0km/L |
HYBRID S-G 2WD (8人) |
23.0km/L |
ガソリン車
S-G 2WD (7人) |
15.0km/L |
S-G 4WD (7人) |
14.3km/L |
S-G 2WD (8人) |
15.0km/L |
S-G 4WD (8人) |
14.3km/L |
現行モデルのヴォクシーは、「ハイブリッド車がガソリン車」「2WD車か4WD(E-Four)車」という違いしかありません。
カタログ燃費と実燃費は違う?
カタログに記されているWLTCモードでの燃費の計算は、世界共通のもので実際に走ったときとの誤差が少ない方法と言われています。
しかし、信号の多い都心部や、道幅が広く走りやすい道の多い地方では、同じ車を乗っていても実燃費が違ってくるのは明らかです。
ヴォクシーの実燃費は「e燃費」によると以下の表の通りになります。
駆動方式 |
2WD車 |
4WD(E-Four)車 |
カタログ燃費 |
15.0km/L |
14.3km/L |
実燃費 |
11.29km/L |
10.62km/L |
ハイブリッド車の記録はありませんが、ミニバンでこの数値は燃費性能に優れていると言っても過言ではないでしょう。
競合モデルとの燃費の違い
ヴォクシーとよく比較される「ホンダ・ステップワゴン」や「日産・セレナ」とカタログ燃費を見比べてみましょう。
ヴォクシー
ハイブリッド車 |
22.0~23.0km/L |
ガソリン車 |
14.3~15.0km/L |
セレナ
ハイブリッド車 |
18.4~20.6km/L |
ガソリン車 |
13.0~13.4km/L |
ステップワゴン
ハイブリッド車 |
19.5~20.0km/L |
ガソリン車 |
13.1~13.9km/L |
どれも現行モデルのカタログ燃費で表記しています。
こうして見ても、ヴォクシーがハイブリッド車・ガソリン車どちらも他の2台を抑え、高い燃費性能を誇っていることが分かります。
ヴォクシーの燃費が向上した理由

ネット上にはヴォクシーの燃費が悪いという口コミもちらほらと見受けられますが、これらは過去のモデルのヴォクシーのことを指していると考えられます。
ヴォクシーの燃費が向上した理由には、以下のような要因があります。
・新世代のプラットフォーム「TNGA」を採用
・ボディ下部をフラットにして空気抵抗を軽減
・ハイブリッド車にはトヨタ初の「新型1.8Lハイブリッドシステム」を搭載
・ガソリン車はエネルギーロスを低減し最大熱効率40%を達成
・2.0Lガソリンエンジン&Direct Shift-CVTを採用
さまざまな要因から、ハイブリッド車・ガソリン車共通して低燃費を実現しています。ヴォクシーは、燃費性能にこだわって車を探したい方にもおすすめです。
燃費だけじゃない!進化を続けるヴォクシーの魅力

現行モデルで4代目となるヴォクシーは、その優れた燃費性能だけではなく、デザイン性や快適性、安全性能など、さまざまな魅力を兼ね備えています。
家族でのドライブや日常使いにぴったりの1台として、多くのユーザーから支持を集めています。
燃費性能だけでない、ヴォクシーの多彩な魅力を見ていきましょう。
スタイリッシュなデザイン
新型ヴォクシーのデザインは、ミニバンでありながらスタイリッシュで洗練された印象を与えます。フロントフェイスは力強さと先進性を感じさせるデザインとなっており、都会的でスポーティな雰囲気を演出しています。
とくにLEDヘッドライトやシャープなフロントグリルが高級感を引き立て、存在感を放っています。
また、サイドのデザインも流れるようなフォルムが特徴で、無駄のないシンプルなラインが洗練された印象を与えます。ボディカラーも、落ち着いたモノトーンから個性的なカラーまで豊富にラインアップされており、好みに応じたカスタマイズが可能です。
さらにエアロパーツを装着することで、よりスポーティなスタイルを楽しむこともできます。ヴォクシーは、ミニバンの実用性とデザイン性を両立させた魅力的な1台です。
どなたも乗り降りしやすい
ヴォクシーは、乗り降りのしやすさを重視した設計が特徴です。低床フロアを採用し、ステップの高さを抑えることで、小さなお子さんやご年配の方でも無理なく乗り降りができます。
またスライドドアは開口幅が広く、荷物を持っているときでもスムーズに乗り込めます。さらに、パワースライドドアを搭載したグレードでは、ボタンひとつでドアを開閉できるため、子どもを抱えているときや、雨の日でも便利です。
オプションで「ハンズフリースライドドア」を選択すれば、足をかざすだけでドアが開くため、さらに利便性が向上します。
乗り降りのしやすさを徹底的に追求したヴォクシーは、あらゆる世代にとって快適な移動を実現します。
室内空間が広い
ヴォクシーは、ミニバンのなかでもトップクラスの室内空間を誇ります。3列シートはどの席も大人がゆったりと座れる設計になっており、長距離移動も快適です。
2列目シートはロングスライド機能を搭載しており、前後に大きく動かせるため、乗車人数や用途に応じた自由なレイアウトが可能です。
また、3列目シートは折りたたみ式となっており、使用しないときはラゲッジスペースを広く確保できます。荷物が多いときでも後部座席をフラットにすることで、自動車や大型のスーツケースもラクに収納できます。
さらに車内には豊富な収納スペースが設置されており、スマホやドリンク、買い物袋などを整理しやすくなっています。ヴォクシーは家族や仲間との快適なドライブを実現する、広々とした室内空間が魅力のひとつです。
乗り心地が抜群
ヴォクシーは、乗り心地の良さにもこだわり抜かれています。ミニバンは一般的に車高が高く、走行中の揺れが気になることがありますが、ヴォクシーは優れたサスペンションと剛性の高いボディを採用し、快適な乗り心地を実現しています。
とくに路面の凹凸による振動をスムーズに吸収するサスペンションが、長時間のドライブでも疲れにくい理由のひとつです。
また、車内の静粛性も高く、エンジン音や風切り音を効果的に抑えています。これによって、家族や友達との会話を楽しんだり、音楽をクリアな音質で聞いたりできます。
さらにシートのクッション性が向上しており、体をしっかり支えてくれるため、長距離移動でも姿勢を保つことができます。ヴォクシーは、移動時間をより快適にするための工夫が多く施されています。
安全性能が高い
ヴォクシーは、最新の安全技術を搭載しており、運転者や同乗者の安全をしっかりと守ります。トヨタ安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備しており、衝突回避支援機能や車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなど、さまざまな先進安全機能が搭載されています。
特に衝突回避支援ブレーキは、歩行者や自転車を検知し、必要に応じて自動でブレーキを作動させるため、万が一の事故を未然に防ぎます。
また、ハイブリッド車にメーカーオプションで搭載できるアドバンストパークは、車外からスマホ操作で駐車・出庫ができる機能です。
並列・縦列どちらにも対応しており、駐車の苦手な方でも、お出かけがしやすくなるでしょう。
ヴォクシーの燃費を向上させる方法

カタログ燃費が高くても、使い方によっては燃費の精度が落ちてしまう可能性があります。ヴォクシーの燃費を向上させるには、以下のポイントを押さえておくことがおすすめです。
・タイヤの空気圧をチェックする
・余分な荷物を減らす
・定期的なメンテナンス
ひとつひとつはそれほど大きな効果がなくても、できることから取り入れていくことで、結果的に大きな成果を得られるでしょう。
運転方法を見直す
エコな走りを意識するのであれば、「ゆっくりアクセル・ゆっくりブレーキ」を心がけてみてください。運転の仕方によって、燃費は大きく異なります。
急発進・急ブレーキを繰り返すと、無駄な燃料消費が増えてしまいます。スムーズな加速と減速を意識し、一定の速度を保つようにしましょう。
とくに高速道路では、適切な速度で巡航することで燃費が向上します。
また、アイドリング時間を短縮することも有効です。アイドリングストップ機能を効率的に活用することで、燃費向上が見込めるでしょう。
タイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧は、タイヤに傷や穴が無い状態でも自然に減ってしまうものです。タイヤの空気圧が適正値よりも減少している状態だと、燃費性能が悪くなってしまうほかタイヤの寿命を縮めてしまうことにも繋がります。
タイヤの空気圧を測り、調整できる充填器は、ガソリンスタンドやカー用品店で無料で貸し出しを行っています。
立ち寄ったタイミングでひと月に1回の頻度でチェックしておくと良いでしょう。
余分な荷物を減らす
人間が身軽な状態で走るときと、両手に荷物を抱えて走るときとでは、前者がラクに走れるように、車も車両重量が軽いほど少ないエネルギーで走行が可能です。
車両本体の重さは変えられませんが、ラゲージルームに積みっぱなしになっている余分な荷物を減らすことも燃費向上に効果があります。
さらに、ルーフキャリアやキャリアボックスなどを装着している場合、それが空気抵抗となり燃費が悪くなることがあります。取り外しは面倒に感じるかもしれませんが、オフシーズンには外すなどしておくと、部品自体を長持ちさせることにも繋がるでしょう。
定期的なメンテナンス
エンジンやタイヤの状態が悪いと、燃費が低下する可能性があります。例えば、エンジンオイルが劣化すると潤滑性能が低下し、エンジンの摩擦が増えて燃費が悪化します。定期的にオイル交換を行い、エンジンの負担を軽減しましょう。
また、エアフィルターの詰まりやスパークプラグの劣化も燃費に影響を与えるため、定期的な点検・交換を行いましょう。
定期的なメンテナンスを受けていることで、故障を未然に防ぐことができ、修理費用も最小限に抑えることが可能です。車検のタイミングでまとまった金額を支払わずに済むメリットもあるので、定期的に車は点検を受けておきましょう。
ヴォクシーの購入は新車?それとも中古車?

現行モデルの4代目ヴォクシーは、発売されたのが2021年12月であることから、発売当初は中古車市場に未だ在庫がなく、新車で手に入れることが主流でした。
しかし3年以上が経過した近頃では、中古車市場にも少しづつ数が流入してきており、新型ヴォクシーをお求めやすい価格で手に入れることも可能です。
新車を選ぶと、新車注文時にしか受け付けられないメーカーオプションを自由に選べることがメリットです。また、まっさらな状態の車が手に入る特別感も新車ならではでしょう。
一方で、新車のデメリットは車両購入代金が高くついてしまうことと、納車までの待ちの期間が長いことです。
中古車の場合だと、グレードや状態に応じて予算内での車が見つけやすく、納車も書類の手続きと車のメンテナンスが出来次第で可能です。
新車を選んでも、中古車を選んでもそれぞれにメリットとデメリットがあります。後悔のないよう、事前にしっかりと調べておくことが重要です。
ヴォクシーがお得に手に入る登録済未使用車とは?
登録済未使用車とは、車が生産され既に登録・車検証の発行が行われた状態だけれど、まだ誰も使用した経歴のない車のことです。
主に新車のキャンセルがあったり、ディーラーが販売ノルマ達成のために架空で注文されたりすることで存在します。
車内には新車の匂いが残っており、シートにはビニールが被ったままの状態の車両も多くあります。
状態は新車にとても近いですが、車検証が発行され、すでにナンバープレートも付いているため、書類上は中古車扱いです。一般的な中古車よりは設定金額も高めですが、新車に比べると数十万円安く購入できます。
中古車市場全体で見ると、登録済未使用車の割合はとても少なく、お目当ての車種・グレードで登録済未使用車を見つけられたらラッキーだと言えるでしょう。
ヴォクシーの燃費に関するよくある質問

車は家の次に高い買い物と言われており、後悔しないためにも慎重に車選びを行うことが重要です。
ここからは、ヴォクシーの燃費に関するよくあるを回答と併せて紹介します。
ヴォクシーのハイブリッドとガソリン、どっちを選ぶべき?
ハイブリッド車とガソリン車で車体価格を比較したところ、同じ駆動方式・乗車定員で差額は350,000円です。
経済産業省資源エネルギー庁が発表した給油所小売価格調査によると、レギュラー1Lあたり184.5円です。(2025年2月13日結果概要)
ヴォクシーのハイブリッド車(23.0km/L)と、ガソリン車(15.0km/L)それぞれを10万km走行したと想定すると、ハイブリッド車は800,730円、ガソリン車は1,228,770円かかります。
差額は428,040円であり、総合的に見るとハイブリッド車の方がお得だと言えるでしょう。
もちろん、10万kmも走る前に車を手放す方も多いでしょうが、近年燃料の高騰が続いていることを考慮するとハイブリッド車に軍配が上がるでしょう。
ヴォクシーの燃費は悪い?
現行モデルで販売されているミニバンのなかでもトップクラスの低燃費を誇るヴォクシーは、「燃費が悪い」ということはありません。
ネット上で書かれている燃費が悪いという情報の多くは、過去のモデルであったり、コンパクトカーなどのほかのタイプの車と比較したりした情報でしょう。
新型ヴォクシーは、カタログ燃費だけでなく実燃費も悪くありません。
タイプを問わずに低燃費の車をお探しなのであれば、ミニバンは不向きだと言えますが、ミニバンのなかで低燃費の車をお探しの方にとって、ヴォクシーはピッタリの車です。
ヴォクシーをお探しの方は車の森へご相談ください!
幅広い世代に人気のヴォクシーは、車の森でも入荷すると直ぐに売れてしまう車種のひとつです。
低燃費で乗り心地の良いミニバンをお探しの方は、ぜひ一度車の森で実物をチェックしてみてください。
車の森は、登録済未使用車を専門に取り扱う自動車販売店で、カフェのようなおしゃれな店構えが特徴です。
キッズスペースやフリードリンクを設備しており、お子さま連れでもリラックスしてお過ごしいただけます。
購入の意志が固まっていなくても大歓迎です。お近くをお通りの際には、ぜひお気軽にお立ち寄りください。また、事前に来店のご予約をいただけると、ご案内がスムーズに行えます。
皆さまからのお問い合わせ・ご予約心よりお待ちしております。
画像引用・出典
トヨタ(ヴォクシー)
経済産業省資源エネルギー庁(石油製品価格調査)