子どもを車に乗せるために使用するチャイルドシートはよく耳にしますが、ジュニアシートはよく知らない方も多いのではないでしょうか。
今回はジュニアシートの着用義務についてや、商品を選ぶポイントなどをご紹介していきます。
ジュニアシートとは?
シートベルトは身長140㎝前後以上を適合身長としているため、身長の満たない子どもがシートベルトを装着しても本来の効果を得ることが出来ません。
そこで適合身長に満たない子どもでも適切にシートベルトを着用できるようにつくられたのがジュニアシートです。
シートベルトの適切な装着位置は腰と肩から胸部分ですが、背が低いと肩ベルトは首に、腰ベルトは腹部にかかってしまいます。
この状態で衝撃が加わってしまうと大変危険であるため、平均身長が120㎝にも満たない6歳までは、ジュニアシートを設置することが義務化されています。
(JAFユーザーテストにて、ジュニアシートを使用しない危険性を検証されています。)
ジュニアシートとチャイルドシートの違いとは?
チャイルドシートとジュニアシートの大きな違いは対象年齢の違いにあります。
1歳未満の赤ちゃんから3歳ごろまでを対象にしたものがチャイルドシートで、3歳から10歳ごろまでの子どもを対象にしたものがジュニアシートです。
対象年齢の違いから構造も異なります。
チャイルドシートは背もたれがあり、子どもを包み込むようなしっかりとした造りになっています。
車に装備されたシートベルトは、子ども本人に装着するのではなくチャイルドシートを固定するために使用し、子どもはチャイルドシートに設置された専用のベルトを着用することが一般的です。
一方ジュニアシートは座位を上げる目的で造られていることから背もたれが無く、車のシートベルトを適切に着用するための補助的な役割であるものが大半を占めています。
背もたれのある安定感が高いものもあり、中にはシートを調節することで赤ちゃんのころから10歳まで長く使えるチャイルドシートとジュニアシートの兼用モデルもありますよ。
ジュニアシートは何歳から?
お子さんが3~4歳になってくると、チャイルドシートからジュニアシートへの切り替えを検討される方が多いのではないでしょうか。
しかし年齢はあくまでも目安になります。
ジュニアシートへの切り替えはお子さんの体重や身長を基準にして切り替えるといいでしょう。
「使用しているチャイルドシートの対象の体重を超えてきた」「シートの位置が身体と合わない」という場合が、ジュニアシートへの切り替えのタイミングです。
警察庁のサイトでもチャイルドシート・ジュニアシートの重要性を紹介しています。
ジュニアシートは何歳まで?
上記でご紹介したように、6歳未満の子どもはジュニアシートの着用義務があります。
つまり1~5歳のうちはチャイルドシートの着用は必須ですが、6歳になると義務自体は無くなるということですね。
しかしジュニアシートは11歳頃までを対象としており、6歳頃ではまだまだシートベルトの適正身長までも足りません。
チャイルドシートからジュニアシートに切り替えるタイミングと同じように、何歳になったらジュニアシートを取り外す。といった考え方ではなく、お子さんの身長や体重を目安にして検討するといいでしょう。
ジュニアシートの種類
ジュニアシートにも背もたれの有無や頭まわりのクッション性の違いなど大きく分けて3つの種類に分類されます。
背もたれ・ヘッドレストがあるハイバックタイプ
簡易的な背もたれが備え付けられているので、車の座席のヘッドレストに頭が届かない子どもでもラクな姿勢をとりやすいことが魅力のハイバックタイプ。
シートの厚みはそこまでありませんが、折り畳み式の物も多く旅行など遠方へのお出かけ時にもかさばらないことや、背もたれから専用のベルトが装備されているので万が一の衝撃にもしっかりと固定してくれることが特徴です。
背もたれがないブースターシートタイプ
画像引用:amazon
座る位置を高くしてくれるブースターシートタイプは3種類の中でも1番低価格で購入できることが特徴です。
商品にもよりますが、3,000円~5,000円程度が相場価格となっています。
コンパクトで収納時もラクに片付けられる点がメリットで、他のタイプと比べると子どもの体格によっては簡単にすり抜けられてしまう点がデメリットでしょう。
大型サイズのフルサイズハイバックタイプ
3種類の中で1番安定性が高く、運転中にお子さんが居眠りをしてしまっても身体をしっかりと支えてくれるのがフルサイズハイバックタイプです。
安全性も高く、チャイルドシートとジュニアシートの兼用も出来る商品が多いことがメリットですが、しっかりとしている分かさばってしまう点がデメリットです。
ジュニアシートの選ぶポイント
ジュニアシートは多種多様でどれが良いのか悩んでしまいますよね。
商品を選ぶ時のポイントをご紹介します。
車に余裕を持って設置できるジュニアシートを選ぶ
コンパクトカーや軽自動車など、車内が広くない車にはフルサイズハイバックタイプなど大型のジュニアシートを設置しようとなると一苦労。
もし無事に設置することが出来たとしても、同乗者は圧迫感を感じてしまい車内は快適とは言い難くなってしまいます。
ジュニアシートを選ぶ際には車の大きさも確認して、無理のないサイズの物を選ぶようにしましょう。
年齢、身長、体重に適したジュニアシートを選ぶ
いくら性能が良いジュニアシートであっても、対象とされている身長・体重などから外れてしまうと製品本来の良さを発揮することが出来ません。
また対象ギリギリだと直ぐに使えなくなってしまう場合もあるため、年齢・身長・体重は余裕のある物を選ぶと長く使い続けられますよ。
子どもの大きさは対象内であっても、シートの幅が狭かったり広すぎたりする場合があります。
ジュニアシートを選ぶ際には試しに座らせてくれるところであれば、積極的に試してみましょう。
サイズ調整簡単、丸洗いOKなどの使いやすさが良いジュニアシートを選ぶ
パパさん・ママさんにとって使いやすいかどうかも商品を選ぶ上での重要な基準のひとつになります。
サイズ調節が難しく、力がいる物だとママさんにとっては調整を行う度に負担になってしまうことや、お子さんが使うとなるとジュースや食べ物をこぼしてしまい、シートが汚れてしまうことも大いに考えられますよね。
このように、サイズ調整が簡単に出来るかどうかや、汚してしまった際のお手入れ方法なども確認しておくといいでしょう。
しっかりと固定されるジュニアシートを選ぶ
ジュニアシート本体が車のシートにしっかりと固定されるかどうかもジュニアシートを選ぶポイントになります。
ジュニアシートの固定方法は専用金具を車体に差し込むISOFIX(アイソフィックス)と、車のシートベルトをジュニアシート本体に通して固定する3点シートベルトの2種類に分けられます。
ISOFIX(アイソフィックス)はグラつきにくく、設置もラクに行える点がメリットですが、ISOFIX(アイソフィックス)対応車でしか使用出来ない点がデメリットになります。
従来からある3点シートベルトはぢに車にも設置できることがメリットで、設置するのに慣れるまで時間がかかってしまう点がデメリットでしょう。
使用する車や利用シーンによってもどちらが良いかは人それぞれになってくるため、購入前によく検討しておくことをおすすめします。
ジュニアシートの価格で選ぶ
買い物をする上で予算も大きなポイントです。
ジュニアシートとひと言でいってもタイプや設置法などによって価格幅も大きく、2,000円から3,000円程度で購入出来る1万円以下の商品から5万円超えの値の張る商品まで様々。
兄弟や親戚など、これからお下がりとしても使用出来るかどうかも予算を決める判断基準のひとつになるでしょう。
メーカーなどによっても価格は異なりますが、上記でご紹介した背もたれのないブースターシートタイプが比較的低予算でも購入可能で、大判のフルサイズハイバックタイプになると価格は高くなる傾向があります。
Eマーク(交通省認定マーク)の表示があるジュニアシートを選ぶ
画像引用:国土交通省
チャイルドシートの安全基準に適合しているジュニアシートには、上記画像のような「Eマーク」というものが表示されています。
国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構によるチャイルドシートの衝突試験の結果を公表したチャイルドシートアセスメントなどもあり、安全性の判断基準のひとつになるでしょう。
数多いジュニアシートの中には表示のない未認証ジュニアシートも流通していることから、お子さんの安全を守るためにも注意しておきたいポイントですね。
引用:国土交通省(チャイルドシートについて)・国土交通省(チャイルドシート安全基準マーク)
クッション性や通気性などが高い素材のジュニアシートを選ぶ
お子さんが車内でも快適に過ごせるように、シートの素材にもこだわることがおすすめです。
子どもは汗っかきで、季節によってはシートと身体の間が蒸れてしまうこともあります。居心地の悪いシートだと車が動いている間ジッとしているのも子どもにとってストレスになってしまいます。
長時間同じ体制でも身体が痛くなりにくいようなクッション性のあるシートや、汗などがこもらないように通気性の高い素材を選んでおくといいでしょう。
ドリンクホルダー付きなど、その他の機能性が良いジュニアシートを選ぶ
画像引用:amazon
ドリンクホルダーなどあると便利な機能が付いていると車内での移動時間もより快適になります。
お子さんが口にする物だから、車のドアに備え付けられた足元のドリンクホルダーは使用したくない。
面倒だけれどバッグの中からいちいち出し入れをしているママさんも多いのではないでしょうか。
シートの脇に備え付けられたドリンクホルダーは、痒い所に手が届くアイデア商品でとっても便利です。
もちろん飲み物以外にも、お子さんのおもちゃや無くしてしまいそうな小物など様々な使い道がありますよ。
ジュニアシートを助手席に設置するのは良い?
車を運転する際、お子さんと2人になってしまうため後列にお子さん1人にしておけないと心配する気持ちから、助手席にジュニアシートを設置してお子さんを座らせようとされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言うと、助手席にジュニアシートを設置しても法律違反にはなりません。
しかし助手席にはエアバッグが装備されていて、万が一の時には膨張し助手席の空間を埋めてしまいます。
ジュニアシートを着用した状態でエアバッグが作動すると大変危険な状態になってしまうことから、後部座席での使用が推奨されているのです。
やむを得ず助手席に設置する際には、なるべくシートを後ろにスライドさせるなど万が一の時にもスペースが無くなってしまわないよう工夫が必要ですね。
関連記事:国土交通省(チャイルドシートは正しい知識で安全に利用しよう)
おすすめのジュニアシート3選
重要視するポイントによって最適なジュニアシートは異なってきますが数が多くどれが良いのか悩んでしまいますよね。
今回はおすすめの高レビュージュニアシートを3つご紹介します。
日本育児/トラベルベストEC Fix
サイズ | 42×40×64㎝ | |
重量 | 7.3㎏ | |
希望小売価格 | ¥23,800 (税込¥26,180) |
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商品リンク | amazon・楽天市場 |
画像引用:amazon
高レビューの多い日本育児 トラベルベストEC Fixは取り付けがラクなISOFIXタイプとなっております。
重量はそれなりにありますが、コンパクトに折りたたむことが出来るので、使用しない時には荷台に収納しておくことも可能です。
カラーバリエーションもブラックやクグレーなどもあるため、車内のカラーに合わせて好みの物を選べるのもメリットでしょう。
コンビ/ジョイキッズムーバーエッグショックKH
サイズ | 45.5×46.5×81㎝ | |
重量 | 4.2㎏ | |
希望小売価格 | ¥16,800 (税込¥18,480) |
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商品リンク | amazon・楽天市場 |
画像引用:amazon
クッション性に優れていて、子どもが機嫌よく座っていてくれる!とレビューが多かったのがコンビ ジョイキッズムーバーエッグショックKHです。
コンビならではの衝撃吸収素材「エッグショック」を搭載した、高性能のジュニアシート。
厚みのあるクッションですが、洗濯機で丸洗いも可能なので長く使っても清潔な状態を保てます。
グレコ/ジュニアプラス
サイズ | 40×40×82㎝ | |
重量 | 3.6㎏ | |
希望小売価格 | ¥10,000 (税込¥11,000) |
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商品リンク | amazon・楽天市場 |
画像引用:amazon
コンパクトで軽量である点が好評のグレコ ジュニアプラス。
キャラクターのデザインがあったりと、ジュニアシートを嫌がるお子さんにもおすすめです。
ドリンクホルダーは両サイドに備え付けられていて、使わない時にはしまっておける収納式になっているのもポイントですよ。
座面がしっかりしていて、クッション性に関しては賛否両論。気になる方は実物を触って確かめてからの購入がいいでしょう。
ジュニアシートについてのQ&A
ジュニアシートについてのよくある質問をまとめました。
Q:3歳からと表記されている商品は3歳になれば使えると思っていましたが、体重や身長も基準に達していないといけないのでしょうか? |
A:年齢はあくまでも目安となりますので、安全にお使いいただくためには体重や身長を基準にしていただくことをおすすめします。 |
Q:ジュニアシートは6歳の誕生日を過ぎたら使用しなくてもいい法律なんですか? |
A:はい、法律上では6歳の誕生日を迎えたら使用しなくても法律違反にはなりません。(参考:日本自動車連盟) しかし6歳ではまだシートベルトの適合身長に達していないことから、身長140㎝になるまでは使用を推奨されています。 |
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ジュニアシートについてご紹介してきたのは、南大阪を拠点とした登録済未使用車専門店の車の森。
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皆さまのご予約・ご来店心よりお待ち申し上げております。
出典