車内でスマートフォンの音楽を聴いたり、ハンズフリー通話をしたい時、Bluetooth(ブルートゥース)接続はとても便利です。
しかし、いざ接続しようとしても、「うまく繋がらない」「接続が頻繁に切れる」などの問題が起こることも少なくありません
Bluetoothの仕組みを理解し、正しい接続手順を知ることでトラブルを避け、より快適なカーライフを手に入れましょう。
この記事では、Bluetoothの基本的な説明から接続方法、トラブル時の対処法、注意点まで詳しく解説します。
ブルートゥース(Bluetooth)とは?
Bluetoothは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器同士を無線で接続するための技術です。
短距離でのデータ通信を可能にし、ケーブル不要でデバイス同士の接続ができるため、さまざまなシーンで利用されています。
お手持ちのスマホやパソコンとイヤホンやスピーカーなどをケーブルを使って接続するのではなく「ペアリング」という方法で設定操作を行い通信させる機能の事を言います。
Bluetoothでできること
Bluetoothを使うと、車内で次のようなことが可能になります。
運転中の利便性が大幅に向上しますが、スムーズに利用するためには正しい接続方法を理解することが大切です。
1.音楽のストリーミング再生
スマートフォンの音楽アプリから車内スピーカーでお気に入りの音楽を再生できます。
2.ハンズフリー通話
運転中にスマートフォンを手に持つことなく通話ができるので、安全性が向上します。
3.ナビゲーション音声の再生
スマートフォンの地図アプリの音声案内を車内で聞くことができます。
ブルートゥース(Bluetooth)の繋げ方は?
車にBluetoothを接続する際の手順は、以下の通りです。
- スマートフォンでBluetoothをオンにする
- 車のBluetoothモードを有効にする
- デバイスを検索する
- ペアリングコードを入力する
1.スマートフォンでBluetoothをオンにする
スマートフォンの設定メニューからBluetoothをオンにしましょう。
2.車のBluetoothモードを有効にする
車側でもBluetoothの設定画面を開き、ペアリングモードを選択します。
3.デバイスを検索する
スマートフォンで車のBluetoothを検索し、表示された車の名前をタップします。
4.ペアリングコードを入力する
必要に応じて、スマートフォンに表示されるペアリングコードを車側に入力し、接続が完了します。
人気のナビ別に接続方法をご紹介
ここからは、人気ナビ3つのBluetoothの接続方法を詳しくご紹介します。
モデルやソフトウェアのバージョンによって若干操作が異なる場合もあるため、まずはお使いの機器の取扱説明書も確認しつつ進めましょう。
アルパイン:アルプスアルパイン株式会社
画像引用:アルパイン
彩速ナビ:ケンウッド
画像引用:彩速ナビ
JVCケンウッドの「彩速ナビ」でスマートフォンをBluetooth接続する手順をご紹介します。
1.スマートフォンでBluetoothをオンにする
まず、スマートフォンの「設定」アプリを開き、「Bluetooth」メニューを選択します。
Bluetoothを「オン」にして、スマートフォンが他のデバイスと接続できる状態にしておきます。
2.彩速ナビのBluetoothメニューを開く
彩速ナビのホーム画面で「設定」メニューを選択します。
メニュー内に「Bluetooth設定」があるので、それを選びます。
3.ペアリングモードに設定する
「Bluetooth設定」画面で「新規デバイス登録」または「ペアリング」を選択します。
これにより、彩速ナビがスマートフォンを接続できる状態になり、ペアリングモードに入ります。
4.スマートフォンで彩速ナビを検索
スマートフォンのBluetooth設定画面で周囲のデバイスを検索し、リストが表示されたら「彩速ナビ」または「KCA-…」などのデバイス名を選択します。
デバイスが見つからない場合は、スマートフォン側で「デバイスの再検索」や「更新」を実行してください。
5.ペアリングコードの確認と入力
彩速ナビがスマートフォンと接続する際に「ペアリングコード(PIN)」の入力を求めることがあります。彩速ナビとスマートフォンに同じペアリングコードが表示されるので、コードが一致しているか確認し、「ペアリング」を選択してください。
スマートフォン側でも「確認」や「ペアリング」をタップします。
6.ペアリングと接続の完了
ペアリングが完了すると、彩速ナビとスマートフォンのBluetooth設定画面に「接続済み」と表示され、音楽再生やハンズフリー通話が使用可能になります。
次回以降はスマートフォンのBluetoothをオンにしておくだけで、自動的に彩速ナビに接続されるようになります。
ストラーダ:パナソニック
1.スマートフォンでBluetoothをオンにする
まず、スマートフォンの「設定」アプリを開き、「Bluetooth」メニューに進みます。
Bluetoothをオンにして、スマートフォンが他のデバイスと接続可能な状態にしておきます。
2.ストラーダナビのBluetoothメニューを開く
ストラーダナビのメイン画面で「設定」または「メニュー」を選択し、「Bluetooth設定」を探します。
「Bluetooth設定」メニューに入り、「新しいデバイスの登録」または「ペアリング」を選択してください。これで、ストラーダナビがスマートフォンを探す準備が整います。
3.ストラーダナビをペアリングモードに設定する
「ペアリングモード」に入ると、ストラーダナビが周囲のデバイスと接続できる状態になります。
ナビによっては「デバイス検索」や「接続準備」と表示されることもありますが、これがペアリングモードです。
4.スマートフォンでストラーダナビを検索
次に、スマートフォンのBluetooth設定画面で周囲のデバイスを検索します。
リストに「Strada」や「Panasonic Strada」などのデバイス名が表示されるはずなので、それを選択してください。
スマートフォンにナビが表示されない場合、「デバイスの検索」や「更新」を行ってください。
5.ペアリングコード(PIN)の確認と入力
ストラーダナビとスマートフォンが接続される際、ペアリングコード(PIN)の入力を求められることがあります。
ストラーダナビとスマートフォンの両方に同じコードが表示されるので、コードが一致していることを確認し、「ペアリング」または「OK」を選択してください。
コードが一致することを確認したら、スマートフォンでも「ペアリングを許可」や「確認」をタップします。
5.ペアリングと接続の完了
ペアリングが成功すると、ストラーダナビとスマートフォンの双方に「接続完了」や「接続済み」といったメッセージが表示されます。
これで、スマートフォンから音楽再生やハンズフリー通話がストラーダナビを通じて使用可能になります。
以降は、スマートフォンのBluetoothがオンになっているだけで、自動的にストラーダナビに接続されます。
ブルートゥース(Bluetooth)が繋がらない原因とは?
手順通りに行っても上手くいかない場合、以下の事に当てはまらないか確認してみてください。
ペアリングの上限台数を超えている
ペアリングには登録出来る台数に上限があり、その場合新にペアリングを行おうとしても繋げる事が出来ません。
既に入っている端末データを一旦削除する必要がございます。
パスキーの入力ミス
絶対に正しく入力した!と思っていても、知らずに入力ミスをしていた場合も考えられますね。
上手く繋がらない…という方は1度入力したパスキーに誤りがないか確認してみましょう!
他の電子機器の影響
Bluetoothの電波圏内に複数の電子機器が存在することによって、上手く接続できないケースもあります。
このような理由が当てはまる場合には他の電子機器の電源をオフにして再度接続の工程を行ってみてください。
故障している可能性も。
Bluetoothはとても繊細な機能であるが故に、何をしてもダメな場合には故障している事も考えられます。
故障が疑わしい場合にはナビの保証書や取扱説明書に記載されたサポートセンターに問い合わせてみましょう。
繋がらない時の対処法
もしBluetoothがうまく接続できない場合、以下の対処法を試してみてください。
一度Bluetoothをオフにしてみる
電波状況などにより、上手くいかないケースもあります。
このような場合には1度Bluetoothをオフに切り替えて、再度やり直してみるとスムーズにいく可能性があります。
OSが最新のものになっているか確認してみる
BluetoothデバイスのOSを最新のものにアップデートすると接続が上手くいく場合もございます。
最近アップデートしていないなぁ…という方は1度確認を行い、最新のものでない場合にはアップデートしてみてください♪
清く諦めて他の手段を選択する
車内にスマホの音楽を聴く事が目的であるならば、Bluetooth以外の選択肢もございます。
USBケーブルやFMトランスミッターを使用した有線接続だと、価格は3000円前後のものが多く高音質で音楽再生が出来るものもあります。
音質を重視される場合にはBluetoothよりも良いと感じられるかもしれません。
ブルートゥース(Bluetooth)の注意点
私たちの暮らしをより快適なものにしてくれ、その存在は大変ありがたいものですが
使用するにあたり注意点もいくつかございますので、しっかりと確認しておきましょう。
使用時以外はBluetooth機能はオフにしておく
Bluetooth機能のオンオフの切り替えが面倒で、ずっとオンのままにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Bluetoothの便利さを利用し個人情報を盗まれたり、乗っ取り被害などの事例もあることから、Bluetooth機能のつけっぱなしはセキュリティ上好ましくありません。
使わない時にはオフにしておくことで、被害を受けるリスクを下げることに繋がります!
運転中のスマホの操作は道路交通法違反!
2019年道路交通法が改正され、運転中のながらスマホに対する罰則が強化されました。
スマホを持ち通話する事はもちろん画面を注視する事も道路交通法違反となりますので、Bluetoothの接続なども車を動かす前に行うようにしましょう。
まとめ
Bluetoothを使って車内での快適な音楽や通話を楽しむためには、基本的な接続手順を把握し、トラブル時の対処法を知っておくことが大切です。
接続不良が発生しても、慌てずに原因を突き止め、適切な対策を講じることでスムーズに使用できるようになります。
ぜひこの記事を参考に、快適なカーライフを楽しんでください!