メンテナンス 2024年9月20日

車検の有効期間は何年ごと?満了日の確認方法や受けるのにおすすめの時期、注意点などを解説

この記事のポイント

◆令和7年4月より車検を受けられる期間が延びる
◆車検を受けるタイミングを誤ると期限が短縮されることがある
◆車検基本費用はお店によりバラバラなため相場を把握しておく必要がある

購入した車は新車でも中古車でも、車検がなければ乗ることができません。そして令和7年4月より、車検を受けられる期間が延びます。

この記事では、現在定められている期間と新しく変更される期間を解説し、車検の費用相場などもくわしく解説していきます。

【変更あり】車検の有効期間は何年ごと?

中古の普通車の車検期間は何年ごと?

新車・中古車にかかわらず、公道を走るすべての自動車は「車検」を受けないと走行してはいけません。ではその車検を受けるタイミングはいつなのでしょうか?

令和7年4月1日より、車検を受けられる期間が変更されます。ここでは、現在の車検を受ける有効期間と、新しく変更された後の有効期間をご紹介いたします。

【現在】新車登録から3年間で以後2年

現在は自家用の普通車は、新車で購入すると車検の有効期間が新車登録から3年間、それ以後は2年間となっています。

参照:法令検索

ただし車種によって有効期間に違いがありますので、詳しくは下の表を参考にしてください。

車検の有効期間一覧(自家用)

対象となる車種 車検の有効期間 主な車種
初回 2回目~
自家用


貨物 総重量8t未満 2年 1年 トラック
総重量8t以上 1年 1年
2年 2年
幼児専用車 1年 1年 園児送迎車
定員11名以上 1年 1年 マイクロバス
乗用 普通・小型 3年 2年 自家用車
3年 2年
三輪 2年 2年
二輪 小型 3年 2年 250ccを超えるオートバイ
軽二輪 無し 無し 250cc以下のオートバイ
特種 普通・小型 2年 2年 キャンピング車
貨物 総重量8t未満 2年 1年 給油車、タンク車、現金輸送車、冷蔵冷凍車、散水車、コンクリートミキサー車
総重量8t以上 1年 1年
2年 2年
大型特殊 総重量8t未満 2年 2年 フォークリフト
総重量8t以上 2年 2年 ホイールクレーン
貨物 総重量8t未満 2年 1年 トレーラ、ストラドル、キャリアポール
総重量8t以上 1年 1年
検査対象外軽自動車 無し 無し そり付、カタピラ付軽自動車

 

【変更後】車検を受けられる期間が延びる(令和7年4月1日~)

令和7年4月1日より、車検を受けられる期間が延びます

現在、車検を受けられる期間は有効期間満了日の1カ月前から満了日までの間』となっています。(*この期間に受検すれば、残存する旧車検証の有効期間を失う事なく新車検証に更新できる)

しかし車検需要は年度末に集中しているため、現行の期間ではこの一カ月間に車検を受ける人が集中し車検の予約が取りづらく、自動車整備士が残業・休日出勤に追われるという事態が発生しています。

年度末における車検の混雑緩和と自動車整備士の働き方改善のため、道路運送車両法施行規則を改正し、車検を受けられる期間を令和7年4月1日から、有効期間満了日の2カ月前から満了日までの間とすることとなりました。これに伴い自賠責保険の有効期間も整合させるべく、自動車損害賠償保障法施行規則を改正しました。

車検の受検可能期間の拡大

いつから受けられる?車検の実施期間

中古の普通車の車検の実施期間

車検の有効期間、車検を受けられる期間について前述しましたが、では実際に車検はどの時期に受けることができるのか。
また、どの時期に車検を受けることがベストであるのか、詳しく見ていきましょう。

実はいつでも受けられる

車検が近づいてこないと、車検を受けられないと思っている人がいるかもしれませんが、車検の有効期限内であれば実はいつでも受けることができます。

しかし、車検を受けるタイミングが早すぎると、車検満了日が早まってしまいます。
どういうことなのか、下の表をもとに解説します。

中古の普通車の車検の実施期間

令和5年12月1日が車検満了日の車とします。
本来の次回車検は令和7年12月1日となりますが、車検を受けた日が令和5年9月1日であれば、次回車検の日付が早まります。
3か月早めに車検を受けてしまうと、その車検を受けた日から2年後という計算になるので、3か月分前倒しの日付:令和7年9月1日が次回車検の満了日となります。

あまりに早すぎるタイミングで車検を受けてしまうと、次回車検までの税金を納めているにもかかわらず、2年間乗れないことになるため損をした気分になる人もいるでしょう。

車検を受けるベストなタイミングは次に続きます。

おすすめ時期は「満了日の1か月前」

車検満了日よりも早すぎるタイミングで車検を受けてしまうと、次回車検までの期間が短縮されることは先述した通りです。

では、どの時期であれば次回車検満了日に影響されずに車検を受けることができるのか。
目安として車検満了日1か月前を基準にしましょう。

車検満了日から1か月前の期間であれば(令和7年4月1日からは車検満了日から2カ月前の期間)、車検を受けた日付から2年後という計算にならず、もともとの車検満了日から2年後の日付が次回車検の満了日となります。

車検満了日が令和5年4月1日だったとします。
上の図で説明すると、車検実施日が令和5年3月10日であった場合、次回車検満了日は2年後の令和7年3月10日とはならず、もともとの車検満了日:令和5年4月1日から2年後の令和7年4月1日となるということです。
ですから車検満了日が令和5年4月1日の場合、令和5年3月1日~R5年4月1日までの間に車検を受ければ、次回車検満了日はすべて令和7年4月1日となるということです。

また、1か月間では時間が取れず、整備工場へ車を持って行けない人もいるかもしれません。
その場合、「指定工場」を利用することも一つの手です。
指定工場であれば、車検満了日から45日前から車検を受けることができます。
しかし、どの整備工場も「指定工場」というわけではありません。
指定工場とは地方運輸局の基準に適合し、車検作業を行うことができる工場です。
この指定工場を選ぶことによって、次回車検満了日に影響されることなく、余裕を持って車検の手続を行うことができるでしょう。

有効期限内であれば車検はいつ受けても問題ありませんが、期限ギリギリの手続きはおすすめしません。
もし、何か不備があり、慌てて手続きすることは誰も求めていないはずです。
車検満了日の1~2か月前には、どのお店で車検を受けるのか、いつ頃に予約するのか決めておくことがポイントです。

満了日を過ぎて公道を走ると法律違反になるので注意

自動車を維持するためには、「車検」を受ける必要があります。

道路運送車両法(昭和26年法律第185号)は、自動車の安全性を確保し、その適正な使用を期するため自動車の登録と検査の制度を設けるとともに、自動車の整備及び整備事業等について規定している。
引用元:自動車検査登録情報協会

このように、車検期間を過ぎている車は、公道を走ってはいけないというルールが定められています。

仮に、この「車検」を受けずに乗り続けるとどうなるのか。
これは、道路運送車両法にて定められているルールです。
無車検、つまり車検切れの状態の車を公道で走らせると、刑事処分として罰金30万円以下、もしくは6か月以下の懲役に科せられます。
また、行政の処分もされるため、違反点数は6点。
1度でも車検が無い状態の車を公道で走ると、免許停止処分を下されることになります。

車検を受けるときには自賠責保険も一緒に更新するため、車検を受けていない場合は自賠責保険も切れている可能性があります。
自賠責保険も車検も切れた状態の車で公道を走った場合の罰則罰金は、「違反点数6点」「1年6カ月以下の懲役または80万円以下の罰金」「90日間の免許停止処分」となり、前歴が一回でもあると免許取り消し処分となります。

車検期間が2年も開くと忘れてしまうことがあるかもしれません。
しかし、新車であれ中古車であれ、車検は必ず受けなければなりません。
車検を受けないことがどれほど重大か、罰則の重さを知るとよりわかりますね。

車検の残期間(満了日)の確認方法

次の車検まであと残りどのくらいあるのか確認するにはどうしたらよいのでしょうか。
車検満了日を確認する方法は3通りあります。

・自動車検査証(車検証)を見る
・検査標章(ステッカー)を見る
・自賠責保険証で調べる

自動車検査証(車検証)を見る

車検の残期間の確認方法

まず一つは、車検証を見ること。
車検証は車1台につき、必ず1枚保管しなくてはいけない書類です。
車検証の「有効期限の満了する日」の欄に日付が記載されてます。

検査標章(ステッカー)を見る

車検の残期間の確認方法

フロントガラスに貼ってあるステッカーでも車検満了日を知ることができます。
小さな数字は「和暦」を、大きな数字は「月名」を意味します。
上の画像をもとにすると「令和6年8月」に車検満了日になる車ということになります。

自賠責保険証で調べる

自賠責保険証

自賠責保険は、車を所有している全ての人が加入する義務のある保険です。自賠責保険の更新は一般的に車検のタイミングに合わせて行うので、自賠責保険証の「保険期間」のところを見れば車検満了日を知る事ができます。

ただし、自賠責保険の有効期間は車検の有効期間と必ずしも同じとは限りません。車検を通すときに自賠責保険の加入は必須なので、保険が切れているといった事態が起こらないよう有効期間に余裕を持たせていることがある為です。

車検費用の相場

中古の普通車購入時には車検の有無を確認するのがおすすめ

ここからは車検費用について注目します。
「車の車検は高い!」と思っている人もいるかもしれませんが、車検費用には固定で必要となる費用と作業店によって異なる費用があります。

車検時に支払う項目には「法定費用」「車検基本費用」があります。
それぞれの相場を見ていきましょう。

車検費用の相場

法定費用

法定費用とは、国や保険会社に支払う費用です。
車によって定められており、税金もこの法定費用に含まれます。

法定費用は、基本的に現金払いとなります。
法定費用に含まれる項目は3つ。

📌自賠責保険料
📌自動車重量税
📌検査手数料(印紙代)

これらの項目は、どの整備工場で車検を受けても金額は統一されています。

また、重量税は車両重量により定められている税額が異なります。
エコカーであれば免税や、新車登録から13年・18年経過すると重量税が増額されることを頭に入れておきましょう。

法定費用にどれほどの予算が必要なのか、タイプ別に一覧にしましたので参考にしてみてください。
2年継続車検・自家用乗用(普通車は3t以下までの車)に絞っています。

軽自動車

自賠責保険料

17,540円(24か月)

自動車重量税

0円~8,800円

検査手数料

1,600円~2,200円

法定費用総額

19,140円~28,540円

自家用乗用車

自賠責保険料

17,650円(24か月)

自動車重量税

1.0t以下:0円~25,200円
1.5t以下:0円~37,800円
2.0t以下:0円~50,400円
2.5t以下:0円~63,000円
3.0t以下:0円~75,600円

検査手数料

1,600円~2,300円

法定費用総額

19,250円~95,550円

このように、軽自動車と普通車では、車種によって大きく納税額の差が開きます。

軽自動車の法定費用は3万円見ていればお釣りが返ってくる程度に、考えておくと良いでしょう。
しかし普通車はそうはいきません。
エコカー対象車かどうかによって税額は異なりますが、車両重量が大きくなればなるほど負担も大きくなります。

中古車の購入時には、その車がエコカー減税対象なのか、また、車検証の「車両重量」欄に記載してある数値はどれくらいあるのかを確認しておくと、大体の法定費用の目安はわかります。

車検基本費用

車検基本費用は、車検を受けるお店もしくは工場によって、設定されている金額がバラバラです。
車検基本費用があまりにも高すぎるお店を選んでしまっては、後々後悔してしまうかもしれません。
車検費用の総額を抑えるためには、「車検基本費用」が比較的リーズナブルなお店を選ぶことがポイントとなります。

普通車の車検を依頼する業者ごとに、相場と特徴を一覧にしました。
相場を知っておくことで、「安い」「高い」の判断材料にしましょう。

ディーラー

相場

約4万円~10万円程度

特徴

・純正部品で対応
・整備の質や信頼度が高い

民間整備工場

相場

約2.5万円~6万円程度

特徴

・スピーディに対応
・ディーラーより安い

カー用品店

相場

約1.5万円~5万円程度

特徴

・多くの部品を扱う
・幅広い車種に対応

ガソリンスタンド

相場

約1.5万円~4万円程度

特徴

・給油ついでに予約できる
・長期間車を預けることもある

このように、車検を依頼する場所は大きく分けて5つ挙げられます。

質を重視するのか、または費用やかかる時間を重視するのか。
車検の依頼業者は、自分のライフスタイルに合ったお店を選びましょう。

車検期間までにやっておくと良いこと

中古の普通車が車検までにやっておくべきこと

車検をスムーズに行うためや車検費用を抑えるためにも、車検までにやっておくと良いことがあります。
3つにわけてご紹介しましょう。

普段から定期的にメンテナンスを行う

定期的なメンテナンスを行っている車と、そうでない車では、車検時に車の状態が大きく違います。

車検までの期間は約2年間あるため、2年もの間何も手入れしていないとどうなるか想像はつきますよね。
「あまり乗っていないから」という理由で、メンテナンスをしなくて良いということにはなりません。
車を走らせていなくてもバッテリーやオイルの劣化は、経過年数と共に進みます。

例として、バッテリーが上がってしまいエンジンが付かないことや、オイル交換を行わないことで燃費の悪化。
最悪の場合、エンジンが焼き付いてエンジンを交換しないといけない状態になることもあります。
エンジンの交換となると、工賃も合わせて30万円以上の費用が必要となるケースも珍しくありません。

手間と感じることもあるかもしれませんが、車を維持するということは「車のお手入れ」も含まれています。
もちろん安全な車に乗ることが第一ですが、高額な費用を出さないと車検を受けることができない状態になる前に、定期的にメンテナンスを行いましょう。

必要書類の場所を確認する

車検が近づいてくると、多くの人はお店を決めて予約手続きをとります。
その際、お店側から必要書類の案内を聞くことになります。

車検時に必要な書類は以下の通りです。

📌車検証(自動車検査証)
📌自賠責保険証明書
📌自動車税納税証明書

車検証と自賠責保険証明書は、車に載せて保管していることが多いためグローボックス等、車内を確認しましょう。

ここで注意したいポイントは、納税証明書です。
普通車の手続きが電子化されたため、基本的に納税証明書の提示は省略されています。
しかし、車検直前に自動車税を支払った場合、データが反映されておらず「未納」と判断されることがあります。
車検1か月以内に自動車税を納付した場合は、念のため納付書右側の「自動車税納税証明書」を持参しましょう。

法定点検を受ける

法定点検とは、1年単位で受ける点検です。
「12か月点検」「24か月点検」と言われ、車検と同様ディーラーや民間工場などで受けることができます。
点検費用の相場は、2万円前後必要となります。

法定点検を受けておくことで、車検時に一気に大きな費用は必要となりません。
また、比較的新しい中古車であれば、メーカー保証を受けることができる可能性があります。

さらに、定期的にメンテナンスをしていた車と評価され、査定価値が上がることもありるので、車検前には法定点検を受けておくことがおすすめです。

中古の普通車の車検表示は3種類に分けられる

中古の普通車の車検表示は3種類に分けられる

中古車販売店のプライスボードの表示方法が、2023年10月から「支払総額表示」に変わっています。
もちろん、車両の車検有無の表示もされています。
3つの車検の表示方法を詳しく見ていきましょう。

車検あり

車検ありの車とは、近々車検満了日を迎えることが無い車であり、車検が付いた状態で購入できる車です。

車検が残っている状態の中古車を購入するのであれば、直近で車検を受ける必要は無いでしょう。
購入してすぐに車検期限を迎えてしまうと「車両代金を支払ったばかりなのに、また車検費用が必要なのか!」と思うことがあるかもしれません。
車検がある状態の車を選ぶときは、次回車検はいつなのか、車検までどれくらい期間があるのか把握しておきましょう。

また、車検までの残期間が1年以上ある車を購入する場合は、法定点検に出すことが推奨されます。
その理由の一つに、部品や消耗品の劣化が進んでいる可能性があるかもしれないことが挙げられます。
また、車検後にほとんど走行せず1年近く経過している車も中にはあるかもしれません。
車の消耗品は動かしていなくても、走っていなくても劣化が進むということを理解しておきましょう。

検整備付き・車検整備2年付き

車検整備付きもしくは2年の車検整備付きと表示している車は、車検が無い状態で販売している車です。
費用は支払総額に含まれているため、支払い時に車検費用として加算されることはありません。
支払総額に車検費用が含まれているということは、販売店で車検作業を行った後に納車という流れになります。
しかし、法定費用(税金)は含まれていないので注意しましょう。

「車検整備付き」も「車検整備2年付き」、どちらも車検が切れている状態の車であり意味は同じです。
購入者の手元に届くときには、車検を受けた状態の車、つまり車検満了日は登録から2年後の車が納車されます。
先述しました「車検あり」の車は、それぞれ車によって車検期限が異なります。
「車検整備付き」で販売している車はすべて、名義登録してから2年後に車検期限が設定されています。

車検整備なし・車検なし

車検整備なし、車検なしと記載ある車は、先述した車検整備付きの車と同じように、車検は付いていません。
車検が切れている状態で販売している車ですが、異なる点はひとつ。
車検費用が支払総額に含まれていないということです。
購入したお店で車検を受ける必要が無い、もしくは購入したお店で車検を受けられないということになります。

車検が無い車を購入すると、整備工場を探さなくてはなりません。
購入したお店で車検が受けらるのであれば問題ありませんが、車検なしと記載ある場合は、まずお店で車検作業は可能かどうか確認しましょう。
搬入する工場が決まったら、そこまで車を持って行かなければなりません。
搬入手続きが行えるのであれば、購入店に依頼してみましょう。

「車検整備付き」には車検の基本料金が加算されているので、車検費用が加わっていない「車検整備なし」より高くなります。
しかし、車検整備なしの車を購入する時には、車の搬入先や工場を決めるなど自分で決めなければいけないことがあるということを知っておきましょう。

中古車の車検期間は?

中古車の車検期間は?

中古車を購入する際、車検の有効期間や次回の車検までの残り時間は大きな検討材料です。

車検の残り期間が長いほど、購入後の出費を抑えることができるため、購入時には車検証で確認しておくことが重要です。

中古車購入時には車検の有無を確認するのがおすすめ!

「車検ありの車」と「車検なしの車」どちらの中古車を選ぶべきか迷う人もいるはずです。
それぞれ、どういった特徴があるのか比較してみます。

車検あり

・すべて済ませた状態で乗り続けられる

・どのくらいの車検費用が必要なのか明確

・車検を受けれないお店で購入しても工場を探す必要が無い

車検なし

・購入価格は車検ありの車より安い

・車検費用を別途準備しなければいけない

・車検を受けるために工場を探さなければいけない

このように、車検が無い車を購入した場合、購入費用は車検ありの車より安くなったとしても、車検を受けなければ公道を走ることができません。
そのため、工場があるお店で購入したならまだしも、工場が無いお店で中古車を購入すると、自分自身で工場を探す必要があります。
また、車検費用はどのくらいかかるのか、車を見てもらわなければ明確にはわかりません。

こういった手間を考えると、購入店で整備された車検が付いている中古車の方が安心感があると言えるでしょう。
中古車選びは購入費用だけを見て決断してはいけません。
中古車を購入する時には、必ず「車検の有無」を確認するよう心がけましょう。

よくある質問

よくある質問

ここで、車検に関するよくある質問についてお答えしたいと思います。

車検の予約を取るタイミングは?

車検の予約は、満了日の1か月前から可能です。(令和7年4月1日からは満了日の2か月前から可能)

早めに予約をしておくと、車検場や整備工場が混雑する時期を避けることができ、よりスムーズに対応してもらえるでしょう。また、余裕を持って予約を取ることで、急な修理が必要な場合でも対応できる時間が確保できます。

車検切れの対処法は?

車検が切れた状態で車を運行することは法律違反となり、罰金や免許停止などの罰則が科されます。車検が切れてしまった場合は、運行せずに業者に引き取ってもらい、車検を受ける必要があります。

レッカーには高い費用がかかるため、「仮ナンバー」を取得することも手です。仮ナンバーとは、車検切れなどで公道を走ることができない車に、取り敢えずの走行許可を与えることができるナンバープレートです。居住する市町村役場で入手できるので、入手後すぐに車検を受けに行きましょう。

車検受付時に必要なものは?

車検を受ける際には、以下の書類が必要です。

・車検証
・自賠責保険証
・納税証明書
・印鑑

これらを事前に準備し、車検当日までにチェックしておきましょう。

また、当日は車検費用も必要となるので、支払いは現金払いのみなのか、クレジットカード決済が可能なのかなど事前に支払い方法を確認しておきましょう。

車検期間に関するご相談も車の森へ!

中古の普通車の車検期間に関する相談は車の森へ!

車検の有効期間や準備、そして費用について理解しておくことは、車の運行において非常に重要です。法定費用や整備費用をしっかりと把握し、定期的なメンテナンスを行うことで、余計な出費を抑えることが可能です。また、中古車の購入時には車検の有無や整備状況を確認し、購入後のトラブルを防ぐことが大切です。

車検の際には、必要書類を準備し、車両の状態を事前に点検しておくことでスムーズに進めることができます。

この記事をお届けしました【車の森】では、中古車や登録済未使用車を扱っております。
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出典
自動車検査登録情報協会:道路運送車両法の概要
 
この記事を書いた人
営業
森田龍太朗
Ryutaro Morita
ヨシダオートサービスに入社して7年目。整備士を経て現在は営業や仕入れの業務をしています。 ブログ記事を通して自動車販売店独自の目線でお客様にお得でタメになる情報をお届けしていきます。 資格としては自動車整備学校にて二級自動車整備士を取得しております。