【徹底解説】ヴェルファイアとアルファードの違いって何？

今回は”ミニバンの王者”とも言われている『アルファード』と『ヴェルファイア』の違いについて迫ります！

フロントマスクの違いは一目見てわかりますが、そのほかにはどのような点が違うのか・・・。
また、購入時の選び方やできるだけ安く購入するポイントも合わせてご紹介します！

アルファードについて

画像引用：アルファード

クラウンやレクサスに並ぶ最高クラスのミニバンであるアルファードは、2002年に登場します。
国内では役所の公用車や企業の社用車として使用されることが多く、また海外ではアジアへの輸出がも広がりを見せています。

発売当時から今のミニバンスタイルは変わっておらず、3度のフルモデルチェンジを行っています。
現行モデルは2023年6月に誕生し、月間目標売上は3,000台を大きく上回る約16,000台を受注しました。
決して安価と言える車両価格ではありませんが、快適な装備の充実の他、力強り走りの実現や完璧と言っても良い安全システムが特徴。
高額な車両でも人気は絶えません。

〈ALPHARD〉は“星座の中で最も明るい星”という意味を持ちます。
名前の通り、輝きに満ちています。

ヴェルファイアについて

画像引用：ヴェルファイア

アルファードの兄弟枠として知られているヴェルファイアは、2008年に誕生します。
ヴェルファイアもアルファードと同時にフルモデルチェンジを行い、今のスタイルになりました。

〈VELLFIRE〉は“クールな情熱を持つ車”という意味を持ちます。

前へ前へと進むような大型のフロントグリルを採用しているアルファードとは違い、2段とも大きくなったヘッドランプが印象的です。
重厚感あるダイナミックな迫力あるデザインが特徴です。

アルファードとヴェルファイア違いを解説

サイドから見ると、パッと見るだけでは違いは分かりにくく感じます。
アルファードとヴェルファイアの違いを見ていきましょう。

外装

画像引用：アルファード

ボディサイズはほぼ同じとなり、大きく違う点はフロントマスク。
アルファードは、ブラック塗装の大型グリルに小さなメッキガーニッシュが組み込まれていることが特徴です。
一方のヴェルファイアは、漆黒メッキのグリルモールやスモーク仕様に施されているバンパーを装着しています。
両車ともにフロントグリルはボディ側面まで伸び、ワイドな印象を受けます。

画像引用：ヴェルファイア

また、旧型モデル（30系）では、テールランプが赤色はアルファード、白色はヴェルファイアと見分けれていました。
しかし、フルモデルチェンジしたアルファード・ヴェルファイアともにテールランプは赤色に。
アルファードはシームレスなランプに、ヴェルファイアはエンブレム両サイドの一本字ラインと2眼ランプが特徴です。

ボディカラー

〈アルファード〉
	プレシャスレオブロンド 〈4Y7〉
	プラチナホワイトパールマイカ 〈089〉
	ブラック〈202〉

〈ヴェルファイア〉
	プラチナホワイトパールマイカ 〈089〉
	ブラック〈202〉

アルファードは3色、ヴェルファイアは2色のラインナップです。
豊富なボディカラーが揃うモデルが数多くいる中、単色のみで戦うミニバンは自信の表れと言っても過言ではありません。

アルミホイール

内装

なんと、内装デザインもほぼ同じ。
グレードによって使われている素材が異なる場合がありますが、デザインは全く同じと言っても良いでしょう。

画像引用：アルファード

車幅・車高ともにゆとりがあるので、収納面で困ることはまずありません。
大きなフロントガラスからの視界は良好。
実際に運転席に乗ってみると意外にも、ボンネットの短さに驚きます。

写真からもわかるように、贅沢な空間を提供していることに違いはありません。

王者と言われるだけあって、ほかのミニバンとは比べものにならない高級感を体感できるのは、アルファード＆ヴェルファイアです。

スペック

▼寸法

		アルファード	ヴェルファイア
全長		4,995
全幅		1,850
全高		1,935	1,945
ホイールベース		3,000
トレッド（前/後）		1,600/1,605	1,600/1,600
最低地上高		150	155-160
室内	全長	3,005
	全幅	1,660
	全高	1,360
乗車定員		7名

単位：mm

寸法で違いがみられるのは全長とトレッド（右タイヤと左タイヤの距離）。
しかしその違いも2cm程度。
一見同じ大きさに見えるのも当然です。

▼重量

		アルファード	ヴェルファイア
車両重量		2,060-2,290	2,180-2,310
車両総重量		2,445-2,675	2,565-2,695

単位：kg

車両重量では違いがみられます。
グレードにより重量は異なりますが、ガソリン車・ハイブリッド車ともにヴェルファイアの方が車体の重さは勝ります。

▼燃費消費率

		アルファード		ヴェルファイア
2WD(4WD)		ガソリン	ハイブリッド	ガソリン	ハイブリッド
WLTCモード		10.6 (10.3)	17.5-17.7 (16.5-16.7)	10.3 (10.2)	17.5-17.7 (16.5-16.7)
市街地モード		7.2 (7.1)	15.3-15.6 (14.2-14.4)	7.1 (7.3)	15.3-15.6 (14.2-14.4)
郊外モード		11.3 (11.0)	19.0-19.3 (17.8-18.1)	10.6 (10.1)	19.0-19.3 (17.8-18.1)
高速道路モード		12.6 (12.2)	17.6-17.8 (16.9-17.0)	12.6 (12.2)	17.6-17.8 (16.9-17.0)

単位：km/L

両車ともにカタログ表記上大きな違いは見られません。

▼エンジン

ハイブリッド車に関しては、同じ性能のエンジンが搭載されています。

違いは「ガソリン車」。
ヴェルファイアはアルファードにはない「ターボエンジン」を採用しています。
アルファードと排気量に大きな違いはありませんが、使用燃料は無鉛プレミアム。
つまり、ヴェルファイアのガソリン車はハイオクが燃料となります。

グレードの違い

アルファード	ヴェルファイア
■Executive Lounge	■Executive Lounge
■Z	■Z Premier

それぞれのハイグレードモデルである「Executive Lounge」はハイブリッド車のみの設定です。
アルファード「Z」・ヴェルファイア「Z Premier」には、ガソリン車・ハイブリッド車の設定があります。

ハイブリッド車は「2WD」「E-Four」、ガソリン車は「2WD」「4WD」の設定は、両車共通です。

アルファードの魅力

豪華なインテリア

画像引用：アルファード

大きなボディからもわかるように、運転席や助手席には余裕あるスペースがあります。
アームレスト（肘置き）内には収納スペースが設けられています。

画像引用：アルファード

2列目シートはオットマン仕様のキャプテンシートを採用しています。
リクライニングすれば、車の座席とは思えない寝心地が・・・♡
長距離の移動でも全くと言っていいほど、疲れることはなさそうです。

画像引用：アルファード

左右独立ムーンルーフには、電動シェード屋はS見込み防止機能が備わります。
後席からの操作だけでなく、音声や前席からの操作も可能です。

ラゲージルーム

画像引用：アルファード

3列目は両サイドに跳ね上げで収納します。
この広さなら、高さのある荷物でも困ることはなさそうです。

画像引用：アルファード

さらに、座席後方には巨大アンダーボックスが搭載されています。
たまにしか使わない荷物入れにはうってつけ♢

画像引用：アルファード

スペアタイヤの他、ワンタッチで開く2～3人用のテントでは片側に2個すんなり収まります。

安全性能

画像引用：アルファード

フロントガラス上部についている単眼カメラの他、サイドカメラ・バックカメラやミリ波レーダーで快適で安全な運転をサポートします。
アルファードのバックカメラには洗浄機能が採用されていますので、後方視界もクリアに把握できます。

トヨタが誇る安全装置〈トヨタセーフティセンス〉は、全タイプ標準装備。
車線の逸脱をふさぐ“レーントレーシングアシスト”や“誤発進抑制機能”など、大型ミニバンでも安心して運転に集中できますね。

ヴェルファイアの魅力

続いて、ヴェルファイアの魅力を見ていきます。
アルファードと内装はほぼ同じ仕様なことは上でも説明しましたが、ヴェルファイアの魅力っていったいなんだ・・・？

詳しくみてみると、アルファードとは違う別の魅力が2つ見えてきました。

クールなデザイン

画像引用：ヴェルファイア

迫力あるデザインのヴェルファイアは、ワイドで低重心。
アルファードでも存在感あるデザインですが、ヴェルファイアはそれを上回る印象を与える二段になったヘッドライト。
ナンバープレートを囲うようにして装着された大型のロアグリルは、よりボディの大きさを物語っています。

アルファードと比較してみると、名前の由来の通りクールで情熱的な印象を持ちます。

燃費は譲らない

画像引用：ヴェルファイア

カタログ表記上では、あまり燃費性能に違いは見受けられません。
しかし、実際に走行してみると車体が軽いヴェルファイアに軍配が上がります。

ガソリン車での実燃費はおよそ8.5km/L～8.9km/L。
決して低燃費とは言い難い値ですが、それでもアルファードに比べると燃費の向上に貢献していると言えるでしょう。

購入時の選び方

アルファードとヴェルファイア、どちらを購入しようか迷われている方もいらっしゃると思います。
そんな方は必見です。
どんなに人に向いているのか見ていきましょう。

アルファードは王道！

2車の受注台数の比率は、およそ7:3（アルファード:ヴェルファイア）。
アルファードのベースグレードの車両金額が、ヴェルファイアより100万円ほど安く設定されていることも人気の理由の一つでしょう。

また、王道を選ぶことによってのメリットは〈リセールバリュー（購入後、買取や下取りとして出す査定額）〉が、高くつきやすいということです。
人気の車種やカラーでは、「購入から1年後、買取に出したらお金が返ってきた！」なんてこともあるようです。

ちょいワルはヴェルファイア

存在感あるフロントマスクが人気のヴェルファイアは、アルファードにはない迫力が感じられます。

また、カスタムするのが好みの方にはヴェルファイアはがおすすめ♡
モデリスタのような、専用のカスタムパーツも揃います。

新車価格

次にアルファードとヴェルファイアの新車価格を見ていきます。
下の表からわかるように、決して安い価格とは言えませんね。

〈ハイブリッド車〉

Executive Lounge（2WD）
アルファード	8,500,000円
ヴェルファイア	8,700,000円

Executive Lounge（E-Four）
アルファード	8,720,000円
ヴェルファイア	8,920,000円

Z（2WD）
アルファード	6,200,000円
ヴェルファイア	ー

Z（E-Four）
アルファード	6,420,000円
ヴェルファイア	ー

Z Premier（2WD）
アルファード	―
ヴェルファイア	6,900,000円

Z Premier（E-Four）
アルファード	ー
ヴェルファイア	7,120,000円

〈ガソリン車〉

Z（2WD）
アルファード	5,400,000円
ヴェルファイア	ー

Z（4WD）
アルファード	5,598,000円
ヴェルファイア	ー

〈ターボガソリン車〉

Z Premier（2WD）
アルファード	―
ヴェルファイア	6,550,000円

Z Premier（4WD）
アルファード	ー
ヴェルファイア	6,748,000円

中古車相場

上で紹介した新車価格は、あくまで車両本体価格のみ。
そこからナビを付けたり快適装備を付けたりすると、価格はどんどん上がっていきます。
アルファードやヴェルファイアの車両価格は、高級車と言っても過言ではありません。

新車にこだわりを持たない方は、ぜひ中古車でも検討してみましょう。

アルファード
生産月	中古車価格	中古車平均
2015年～現在	170～1,300万円	約400万円
2008年～2015年	40～300万円	約130万円
ヴェルファイア
2015年～現在	160～790万円	約330万円
2008年～2015年	40～298万円	約120万円

アルファードとヴェルファイアの中古車相場では大きく違いはありませんが、やはり中古車として出回っている台数が多いのはアルファード。
アルファードには、快適装備も揃う高額な車両も中古車としてあることがわかります。

現在のモデルでは約400万円ほどで中古車で購入することが可能なようです。
新車と比べれば格段に安くなっているとはいえ、中古で400万円・・・。
安いとは言い切れません。

安く購入する方法

車を購入するとなると、少しでも安い価格におさえたいものです。
できるだけ安く購入できる方法を2つご紹介します。

旧型モデルを狙う！

アルファードとヴェルファイアに共通して言えることは、旧型モデルを狙うということです。
旧型モデルでは両車共に2008年から2015年まで発売されています。
2008年登録の前期型となれば今から約13年も時が経ち、あまり状態の良い車両と巡り合うのは難しいかもしれません。
しかしフルモデルチェンジ直前の2015年に発売された後期型では、新車登録されてから約6年しか経っていません。
旧型モデルを狙うには2015年登録に近い後期型がおすすめです。

ベースグレードを検討しよう！

これはアルファードに限られる話ですが、ベースグレード”X”での購入を検討してみましょう。
ベースグレードといってもフルオートエアコンや本革巻ステアリングなど、ほかの車種のベースグレードと比べものにならないほどの、快適装備が揃います。

純正品にこだわらなければ、シートカバーやマットなど社外品で装飾するのも価格を抑える一つの手です。

まとめ

一見同じスタイルに見られがちですが、第一印象でもあるマスクフェイスから好みが分かれるようです。
ミニバンの王者と言われるだけあって、車両価格は高額・・・。
決して求めやすい金額ではありませんが、アルファードやヴェルファイアの人気は絶えません。
その理由の一つに車内の快適性があげられます。
車内ではなく、もはや室内と言っていいでしょう。
価格以上の居住性と快適性を堪能できること、間違いなしです！

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