コスパが良い車として高く評価されている、ホンダのフィット。
使い勝手が良く燃費性能が優れたフィットには、どのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、2020年2月に発売された4代目となるフィットを詳しくご紹介いたします。
フィットについて
初代フィットは2001年に発売されます。
燃費性能は高く、コンパクトでありながら、上質な室内空間を提供していることが特長です。
車名の『Fit』はみんなの生活のあらゆるシーンに「ぴったりフィットする」という気持ちを込めて、命名されました。
ホンダのM・M思想を具現化した広い室内空間や、多彩なシートアレンジ、優れた環境性能など、それまでのコンパクトカーの常識を覆しホンダを代表するモデルの一つとなりました。
M・M思想とは「マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想」の事で、人間のためのスペースは最大に、機械のためのスペースは最小限にして、車のスペース効率を高めようとするという考え方でホンダの車づくりの基本的な考え方だそうです。
2007年発売の2代目・2013年発売の3代目と進化を遂げ、人気の高いコンパクトカー のカテゴリーの中でも発売以来変わらぬ人気を誇ってきました。
今回ご紹介する4代目フィットは、歴代フィットが築き上げた優れた性能・機能をベースに、車の中でもリラックスできる「心地よさ」を提供価値として掲げられています。
ライフスタイルで選べる6つのタイプ
新型フィットはユーザーのライフスタイルに合わせて選べる6つのタイプが設定されています。
- シンプルで自分らしさが光る“BASIC”
- 生活になじむデザインと快適性を備えた“HOME”
- 専用パーツで勇壮なスタイルが特長の“RS”
- エンジョイライフに応える“CROSSTAR”
- 洗練と上質を兼ね備えたスタイリッシュな“LUXE”
- エレガントさを感じる“特別仕様車 BLACK STYLE”
また、各タイプにハイブリッドカーの「e:HEV」モデルが取り揃えられています。
新型フィットのデザインについて
それでは、新型フィットの特長をピックアップしてご紹介していきます。
新型フィットはライフスタイルに合わせて選べる5つのタイプがあります。
それぞれのタイプのデザインを見ていきましょう。
親しみあるシンプルな『BASIC』
画像引用:フィット
基本グレードとなるBASICは外観もインテリアもシンプルで美しく、丸みのあるやさしいデザインです。
シンプル+上質さの『HOME』
画像引用:フィット
本革のステアリングなど上質感のある材質と、インテリアの統一感などでリラックスできるこだわりの空間を感じられます。
精悍なスタイルの『RS』
画像引用:フィット
ボディは小さいながらも、勇ましさと逞しさを印象付けるスタイルです。
RS専用パーツを装着し、鋭く力強さが感じられます。
アウトドアスタイルの『CROSSTAR』
画像引用:フィット
専用エクステリアをあしらった外装デザインと、内装には機能性の高い撥水素材があしらわれ、街でもアウトドアのシーンでも大活躍しそうですね。
洗練と上質を感じる『LUXE』
画像引用:フィット
インテリアには本革のシートが採用されており、質感や手触りにこだわった上質な大人の空間となっています。
HOME 特別仕様車 BLACK STYLE
画像引用:フィット
「ブラック」をアクセントに、ドレスアップされたモデルです。
アルミホイールやボディ下部のパーツも、すべてブラックに。
もちろんインテリアもブラックで統一されています。
室内空間について
前席・後席ともにゆとりがあり、コンパクトカーとは思えないほど広々としています。
長時間座っても疲れにくい構造のフロントシートと、厚みのあるパッドを使用しやわらかい座り心地のリヤシートで乗る人みんなが心地よく過ごせる室内空間となっています。
グレードによってフロント座席にシートヒーターが備わり、快適性はUPします。
安全性能について
フィットは2020年度の自動車アセスメントによる「衝突・予防・事故自動緊急通報装置」の新総合評価で、“ファイブスター賞”を受賞しています。
これは最高ランクとなり、ホンダではフィットが唯一の受賞となりました。
VSA(ABS+TCS+横滑り抑制)
ブレーキ時の車輪ロックを防ぐEBD付ABS、加速時などでの車輪空転を抑えるTCS、旋回時の横すべり抑制。
これら3つの機能を制御し、クルマの姿勢の安定化を図ります。
エマージェンシーストップシグナル
走行中に急ブレーキと判断すると、ブレーキランプの点灯に加えて、ハザードランプが自動で高速点滅し後続車に注意を促します。
ヒルスタートアシスト機能
坂道発進時、ペダルを踏みかえる瞬間のクルマの後退を約1秒間抑制します。
更に進化した【Honda SENSING】
全タイプに先進の「HondaSENSING」が標準装備されています。
「HondaSENSING」は衝突を予測してブレーキをかけたり、前のクルマにちょうどいい距離でついていくことができる多彩な安心・快適機能を搭載した先進の安全運転支援システムです。
今回の新型フィットは今までの機能に加え、広い水平画角のフロントワイドビューカメラと前後のソナーセンサーによってさらに進化しました。
フィットのパワーユニット
フィットには上でもご紹介しましたが、ガソリンエンジンとe:HEV(ハイブリッドシステム)搭載車と2つのパワーユニットがあります。
それぞれのパワーユニットについて解説いたします。
ガソリンエンジン
1.3Lのガソリンエンジンを搭載したフィット。
乗り心地は他のコンパクトカーに比べ、サスペンションを活用し無駄な揺れを少なく走行安定性は向上。
ロングドライブも快適に、都市部でもキビキビとしたパフォーマンスを求め開発されたi-VTECエンジンを採用しています。
また、ガソリンエンジンでも静粛性に優れた走りを提供しています。
e:HEV
ハイブリッドシステムでは、3つのモードを採用。
モーターとエンジンを駆使し、自動で切り替えが行われます。
それぞれの特徴を見てみましょう。
EV | ・モーター走行=電気自動車 ・動力源はバッテリーからの電力 ・ガソリンは不使用 |
ハイブリッド | ・モーター+エンジン走行 ・動力源はエンジンで発電した電力 ・加速時はバッテリーの電力を融合 |
エンジン | ・エンジン走行 ・エンジンと車輪が直結している ・高速走行で本領発揮 |
このようにフィットは、モーターとエンジンの良いところを融合させ、より低燃費な快適な走りを提供しています。
また、路面状況によっても自動で切り替わるので、高速道路や坂道にも、適した走りを体感することができます。
フィットの車両価格
フィットは、およそ1,500,000円~2,500,000円ほどで購入することができます。
コンパクトカーとして、車両金額が高すぎる印象は受けません。
詳細を見てみましょう。
2WD | ガソリン | e:HEV |
BASIC | 1,655,500円 | 2,069,100円 |
HOME | 1,894,200円 | 2,250,600円 |
特別仕様車 | 2,015,200円 | 2,371,600円 |
RS | 2,049,300円 | 2,447,500円 |
CROSSTAR | 2,145,000円 | 2,502,500円 |
LUXE | 2,224,200円 | 2,580,600円 |
上の表からわかるように、フィットには多くのグレードの設定があります。
ガソリン車とe:HEV車では、約30万円から40万円近く差が生じることがわかります。
フィットのどの点を重視して購入するのか。
燃費であればe:HEVの中から、デザイン性に重点を置くのであればLUXEや特別仕様車を。
ご自身のライフスタイルに合ったタイプを選ぶことがポイントです。
燃費の良さで選ぶなら!~ハイブリッド車~
ここからはフィットの燃費について詳しく解説いたします。
すべてWLTCモードの2WDの数値を一覧にしてみます。
カタログ表記 | e:HEV(ガソリン) | |
BASIC | 30.2km/L(18.7km/L) | |
HOME | 29.0km/L(18.5km/L) | |
特別仕様車 | 28.9km/L(18.5km/L) | |
RS | 27.2km/L(17.9km/L) | |
CROSSTAR | 27.1km/L(17.6km/L) | |
LUXE | 27.6km/L(17.9km/L) |
△資料引用:フィット
このようにガソリン車でも、WLTCモード10km/L後半の数値になっています。
また、e:HEV車となればWLTCモード30km/Lに近い数値となり、質かつ滑らかな低燃費な走りを提供しています。
続いてフィットの実燃費を検証してみましょう。
カタログに記載されている平均燃費は、路面状況など燃費を最大限低くできるよう走行し記録されているものです。
ですので実際に走行してみると、燃費はカタログ表記ほど伸びることはありません。
実燃費 | e:HEV(ガソリン) | |
BASIC | 24.43km/L(16.36km/L) | |
HOME | 24.43km/L(16.36km/L) | |
RS | 24.43km/L(16.36km/L) | |
CROSSTAR | 23.92km/L | |
LUXE | 24.43km/L(16.36km/L) |
△資料引用:e燃費
実際に比較してみると、フィットは思ったほど平均燃費に差は生じないようです。
使用環境や運転方法によって燃費は上下するので、まずはアクセルを踏み込みすぎないことを心がけることがポイント。
より低燃費で安全なドライブを楽しみましょう。
フィットのライバル車
画像引用:ヤリス
フィットのライバル車と言えば、燃費が良いコンパクトカー。
今回はフィットと同時期にフルモデルチェンジされた、トヨタのヤリスとの性能を比較していきます。
デザイン
丸みを帯びたボディラインのフィットに比べ、ヤリスはキリッとしたスタイリッシュなデザインが印象的です。
ボディサイズは5cmほどヤリスの方が長いですが、幅・高さともにほぼ同じサイズとなっています。
居住性
コンパクトカーなので、後席のゆとりにはあまり期待は持てません。
しかし、フィットには大人4人が乗車しても、ゆとりとまでは言えませんが窮屈さを感じることはなさそうです。
一方のヤリスは乗り心地は硬く、居住性に優れているとは言い難いとオーナーの声があります。
居住性を優先するのであれば、フィットがおすすめです。
燃費
双方の燃費消費率は、ガソリン車ではほぼ変わりはありません。
しかし、ハイブリッド車になるとヤリスは35.4~36km/Lというクラストップレベルの燃費消費率をたたき出しています。
燃費を重視し、ハイブリッド車の購入を検討されている場合はヤリスを検討してみましょう。
車両価格
エントリーモデルで比較してみます。
ガソリン車ではヤリスは1,655,000円より、フィットは1,557,600円スタート。
ハイブリッド車ではヤリスは2,044,000円より、フィットは1,997,600円スタートとなっています。
ハイブリッド車ではさほど差は生じていませんが、ガソリン車になるとヤリスが約20万円ほど安くなっています。
価格重視で購入する場合には、装備の確認は必須です。
安全システムも一部装着されないようなタイプもあるので、購入前には必ず装備品のチェックを行いましょう。
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